5月18日「有機栽培で育つ」


 「霊性=スピリチュアリティー」とは「文脈」を必要とする。何時もだ。「境界線」「端」「限界」を伴う「具体的な現場」が必要である。「言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた」と聖書が記すとおりである。「より物質的でなくなること」によって「より霊的になること」などは誰一人も起こり得ない。「栄光に輝く気球に乗って天高く昇れば高貴になる」ということはどんな人にも起こらない。「霊性=スピリチュアリティー」の成熟には「アスケーシス(自己修練)」が必要なのだ。「アスケーシス(自己修練)」とは「共同体の属する一人ひとりに応じて個別にデザインされたトレーニング手法」である。成長が見られたり、状況が変わると直ぐに、それに合わせて変えられるよう常に監視するものである。「アスケーシス(自己修練)」は機械的に外部から押し付けられるものでは決してない。まるで「有機栽培」が現場で成長しなければならないように、だ。「アスケーシス(自己修練)」とは、「具体的な現場」に敏感でなければならない。

青々と しげる草地を とし
わたしを静かに 眠らせる
静かなる 水のほとりを 見つけ出し
わたしをそこへと 連れて行く。
まさにあなたが 語った通り
わたしの呼吸を整えて
正しい道を 教えてください。
―― 詩編23編2~3節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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