5月16日「わたしたちの行動は、神によって組み立てられている」

 わたしたちが神を第一にすることをおろそかにすると(神を第一にしないで、単に周辺的なものにしてしまうと)直ぐに、神の召命に生きることが出来なくなる。そして「大いなるリアリティー」につながり生きる意識と意志がなくなる。この「大いなるリアリティー」とは、わたしたちの人生や、周りの世界全体を組み立てるものである。嵐に遭うことによって、わたしたちの行動が無益であることを露呈することがある。(例えば、ヨナのように)、あるいは、わたしたちの行動の確かさを裏付けることもある。(例えば、パウロのように)。いずれも、「自分の行動は神によって組み立てられている」ことに気づかせる。そのようなことが起こって初めて、わたしたちの召命に相応しい「霊性=スピリチュアリティー」を学ぶ準備が整う。真に、簡単に、恐れなく、野心や不安もなく、力んだり怠けることもなく、自分のすべきことをする ―― そのために必要な「霊性=スピリチュアリティー」がある。「自分の行動は神によって組み立てられている」ことに気づかせる嵐の経験の後に初めて、「霊性=スピリチュアリティー」を学ぶことが出来る。

それだから、神が与える全てのことを望んでいるわたしたちよ! その目標に注視して行こう。もし、皆さんの中に何か他のことを考えている人がいたら、つまり全き献身でない人がいたら、神はあなたのぼやけた視野をはっきりしてくださる。あなたはそれを見ることができるでしょう。今わたしたちは正しい道を歩んでいるのですから、その道を歩み続けて行こう。
―― フィリピの信徒への手紙3章14b~16節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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