誰もが知っている通り、病気になり、悲しみ、傷ついたとき、誰かに助けてもらった経験があるはずである。しかし、そのような試みは、しばしば失敗に終わる。病院のベットに臥(ふ)し、意気消沈し、痛みがある時、牧師や友人たちが来て「全てうまくいくから」と励ますのだが、そのような「うわべだけの元気な在りよう」は何の助けにもならない。実は、そのような励ましの言葉を伝えようと思う人は、「全てはうまくいく」ことを既に知っている。(あるいは「うまくいかない」ことも既に知っている。)だが、わたしたちが耐え抜いていることを十分に自然と分かち合う勇気と忍耐深い誰かが傍(そば)にいれば、その時にこそ助けとなる。 ―― すなわち、わたしたちをしっかり見つめ、「大切な人間」としてありのままに関わり、わたしたちに大きな敬意を表してくれる人々である。
嬉しい時に、嬉しい人々と共に笑いなさい。
落ち込んでいる時には、涙を分かち合いなさい。
―― ローマの信徒への手紙12章15節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。