アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは、首都カブールに進攻し、アフガン政権は事実上崩壊した。緊迫するアフガニスタンの情勢を前に教皇フランシスコは、対話を呼びかけると共に、同国の平和を祈られた。
バチカン・ニュースによると、教皇フランシスコは15日、バチカンで行われた正午の祈りの集いで、緊迫するアフガニスタンの情勢に深い憂慮を表し、対話を呼びかけると共に、同国の平和を祈られた。
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは、首都カブールに進攻し、アフガン政権は事実上崩壊した。イスラム教の厳格な解釈を押しつけるタリバンの支配下に入ったことで、カブールの住民には不安や恐怖が広がっている。
アフガニスタンの状況を案じる人々と心を一つにされた教皇フランシスコは、アフ武器を納め、対話の席で解決を模索することができるよう、平和の神に共に祈って欲しいとすべての人に願われた。そして、次のように呼びかけられた。
対話を通してこそ、苦しむ同国のすべての国民が、自分の家に戻り、相互の尊重のもとに平和と安全のうちに暮らすことができるだろう。
20年ぶりの政権奪還により、住民の間には、独自のシャリア(イスラム法)解釈に基づく支配や非人道的な処罰が復活するのではないかと不安や恐怖が広がっている。パキスタンで女子教育の普及を訴え、タリバンに銃撃されたマララ・ユスフザイさん(24)は次のようにツイートしている。
タリバンがアフガンを再び支配することに完全に打ちのめされている。女性、マイノリティー、人権擁護者を深く心配している。世界や地域の影響ある国々は即時停戦を要求するとともに、緊急の人道支援を提供して難民と民間人を保護しなければならない。