非営利映像メディア「にじメディア」(運営協力:ロゴスフィルム)は、運営資金を募るため4月16日に、にじメディア・クラウドファンディングをスタートさせた。募集終了となる5月31日を前に、最後の協力を呼びかけている。
にじメディアは、障害のある人と共に作る非営利映像メディアとして、ロゴスフィルム映画監督の齋藤一男さんらが昨年末に立ち上げた非営利映像メディア。にじメディア・オリジナル映像作品の制作・ネット配信・上映トークイベントなどを定期的に行っている。さらに、これらの映像に紐づいた事業を、障害がある人の表現活動の場として提供している。
今回のクラウドファンディングは、そんなにじメディアの活動および運営を支えるために始めたもので、現時点で45人から支援が集まり、すでにネクストゴール目標金額950,000円に達成している。しかし、実際はこの金額でも資金不足の解消には追いつかず、募集の最終日まで支援のお願いを続けている。
集まった支援金は、次回にじメディア上映イベントに向けた新規ホームページの制作と、新規映像配信上映機材の購入など、上映イベントの制作を進めるために使われる。また、金額に合わせたリターン商品も、映像メディアならではのものが用意されている。
障害のある人との枠組みを超えた協働を目指すにじメディアの事業は、NPO的な補助金や、事業性のある補助金のどちらにも申請が難しく、従来の枠組みに収まりにくい現状にある。にじメディアの共同代表も務める齋藤さんは、「こういった現状の中でも、障害のあるなしや、枠組みを超えた映画映像制作事業という一丁目一番地をブレさせたくない」と話し、今回のクラウドファンディングについて次のように語っている。
すべての人には、大なり小なり弱さ障害があると思っています。障害のあるなしを超えた一人一人の才能を生かしあうこのにじメディアの事業を応援したいという方からのご支援によるクラウドファンディングで挑戦しようと決意しました。どうか、温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。