10月23日「聖霊により、保証されている」

神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、聖霊により、贖(あがな)いの日に対して保証されているのです。(エフェソの信徒への手紙 4章30節)

キリスト者は、「古い人を脱ぎ捨て」(22節)、「新しい人を身に着け」(24節)た。神に従わず、自己中心に生きる古い生活を脱ぎ捨て、「神に愛されている子供」(5・1)の生活、聖霊に導かれる生活を着たのである。だから、キリスト者は新しい人にふさわしい生活を送るように努めなければならない。パウロは、「偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい」(25節)、 「怒ることがあっても、……日が暮れるまで怒ったままでいてはいけない」(26節)、「その人を造り上げるのに役立つ言葉を、 必要に応じて語りなさい」(29節)等々と、新しい人にふさわしい生き方を具体的、かつ詳細に語る 。

今日の聖句は、聖霊を悲しませないことが、聖霊に導かれる者となった新しい人にふさわしい生活であると語る 。聖霊 は主イエスの言葉 と業を示して、私たちを「イエスは主である 」 と告白させる( Iコリント12・3)。聖霊は、私たちの内に神の愛を注ぎ、神を 「アッパ、父よ」と呼ばせる(ローマ8・15)。 

聖霊は唯一の神の一つの名であり、父と御子(みこ)とを結ぶ神である。聖霊は見えない形で私たちの内に働いておられる霊なるキリストである。聖霊のキリストは、私たちが御国(みくに)を受け継ぐ保証となってくださる。終わりの日、神の裁きの座で、キリストは私たちの弁護者として立ち、父なる神に執り成してくださる。 この方によって、この日は私たちの「贖いの日」 (30節)となる。私たちはキリストを悲しませることがないように、この日に備えて、キリストに喜ばれる生き方をしなければならない。

内藤淳一郎

内藤淳一郎

西南学院大学神学部卒業後、日本バプテスト連盟の教会で牧会、鹿児島大学哲学科のカトリックの神学の学びから、鹿児島ラ・サール高校でも教える。日本バプテスト連盟宣教室主事、日本バプテスト連盟常務理事を8年間務める。

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