森鴎外はクリスマスを何と呼んだか。 

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◆1862年2月17日 森鴎外の誕生日

森鴎外といえば日本文壇の巨匠中の巨匠と言っていい人です。『舞姫』や『山椒大夫』に国語の教科書で触れた方も多いのではないでしょうか。

それらの作品から、少なくとも直接的にはキリスト教的な影響は感じられませんが、しかし鴎外自身はドイツ留学中に様々なキリスト教文化にも触れました。日本に帰ってからはその知識をもって「日本は遅れているぞ!」と強く言ったので当時は彼をよく思わない人も少なくなかったようです。鴎外自身はキリスト教の信仰は持ちませんでしたが、その娘さんはキリスト教の洗礼を受けたそうで、森家は当時の日本人としてはキリスト教に親しみがあったのかもしれません。

特にクリスマスについては、まだ日本にクリスマス文化は定着していなかったのに毎年クリスマス会が行われ、家族や日頃世話になっている人に贈り物をしたりしたのだそうです。ただ、その呼び名は「クリスマス」ではなく漢字で「降誕祭」とか、なぜかフランス語で「ノエル」だったらしいですが。どうしてドイツに留学した鴎外がフランス語をここでわざわざ使ったのか、ちょっと謎ですね。でも、そんな小さな謎って、好奇心を刺激されますよね。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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