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◆1591年12月14日 十字架の聖ヨハネの昇天日
ヨハネと言えば、聖書に登場する使徒ヨハネや洗礼者ヨハネが有名ですが、今日ご紹介するのは、彼らよりも1500年あまりも後に生きた、「十字架の聖ヨハネ」と呼ばれる方です。教会の改革を志しましたが、教会からの弾劾を受けて、失意の中49歳の生涯を閉じました。しかしその死後1618年に彼の著書が出版されて再評価され、1728年に聖人と認定されました。昇天日である12月14日は彼の記念日とされ、カトリックの聖人としては珍しく、この日は一部のプロテスタント教会でも祝われます。
彼の業績の最たるものは『暗夜』をはじめとする著作で、後世の多くの人に影響を与えました。意外なところでは、20世期のシュールレアリズムの代表画家であるサルバトール・ダリの『十字架の聖ヨハネのキリスト』は彼の作品の影響を受けたものだとされています。数ある十字架の絵の中でも独特の構図で異彩を放つ作品です。
それではまた明日。
MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。