【今日は何の日】354年11月13日 アウグスティヌスの誕生日

主の御名をあがめます。

クリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
今日は13日の金曜日ですね。「不吉だ!」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが大丈夫です。「13日の金曜日が不吉である」なんて聖書のどこにも書いてありませんから。そんなの関係なく皆様、良い1日をお過ごしください。

◆354年11月13日 アウグスティヌスの誕生日

高校の倫理の教科書ではほぼ間違いなく出てくる人、世界史の教科書だと・・・ちょっと微妙な立場な人ですが、キリスト教業界ではとても大事な人です、アウグスティヌスさん。大雑把に言ってしまえば、キリスト教と哲学を統合した人で、「神学」という学問ジャンルの元祖と言っても良いかもしれません。

ギリシア哲学の巨人プラトンの影響を受け、後世においてはショーペンハウエルやニーチェに至るまで、さまざまな哲学者に影響を与えました。そもそも、プラトンの思想が現在まで強く残っているのはこのアウグスティヌスのおかげだとも言われています。キリスト教と統合されることでプラトン思想は近代まで保存され、そこからキリスト教的なものを取り除いたものが再研究されたんです。またもちろん中世のキリスト教世界にも絶大な影響を与えています。

さぞ立派な生涯を送ったのかと思いきや、その自伝的著作『告白』では「いやー、若い頃はいろいろやらかしちゃって・・・ひどいもんですよもう」と文字通り告白しています。享楽的な生活に陥ったり、あちこちの宗教にハマったり、本当になかなか波乱万丈だったようです。でもだからこそ「人間には自由な意思があるぞ」という、「自由意思」の概念を打ち立てられたのかもしれません。人生、どう転ぶかわからないものです。まさに神のみぞ知る。でも自由意志はある。

それではまた明日。
主にありて。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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