主の御名をあがめます。
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◆1880年11月6日 マラリア原虫が発見された日

image by Ute Frevert;false color by Margaret Shear, CC BY 2.5 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.5>, via Wikimedia Commons
マラリアは、人類の歴史が始まる頃から現在に至るまで、人類を苦しめ続けている疫病です。その原因となるマラリア原虫がシャルル・ルイ・アルフォンス・ラヴランによって発見されたのがこの日です。この日まではこの恐るべき疫病の原因も「どうやら蚊が原因であるらしい」くらいしか分かっていなかったのだそうです。
11月1日は現在キリスト教、特にカトリックでは「諸聖人の日」として祝われますが、これはもともと5月に祝われる日でした。それが11月に移った理由がこのマラリアだと言われています。835年に教皇グレゴリウス4世が「夏のローマで、教会に多くの人が集まるのは疫病が伝染するから危ない」と、この日を半年遅らせて祝うこととしました。当時マラリアは「ローマ熱」と呼ばれていましたが、これを避けるために日程を移動したんです。
これは現在の新型コロナウイルスによって、オリンピックをはじめ様々なイベントが延期されたのと同じようなことですよね。今も昔も、人類は同じように疫病と戦い続けているんです。疫病は嫌なことで避けたいことですが、今と同じような問題に同じように昔の人が向き合っていたと思うと、少し昔の人とシンパシーを感じられる気がします。同時に「疫病に勝つ」ことはそう簡単ではないのだということも思い知らされます。
それではまた明日。
主にありて。