主の御名をあがめます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
◆1886年11月1日 萩原朔太郎の誕生日
萩原朔太郎は大正時代に生きた詩人で、口語自由詩を確立し「日本近代詩の父」とも呼ばれます。「のをあある とをあある やわあ」なんて、国語の教科書で読んで、そこだけ覚えている方も少なからずいるかもしれません。
朔太郎はクリスチャンではありませんでしたが、処女作かつ代表作となった1917年の「月に吠える」を出す前の、おそらく1915年か16年頃に、「人生とはなんだ」とか「自分はどうして生きるのか」とかについてかなり悩んで沈み込んでしまった時期があったそうですが、その時にドストエフスキーの作品を通してキリスト教の考え方を知り、心を持ち直したと言われています。
しかし、それ以外はあまりキリスト教に没頭したわけではなく、「仏教に比べるとキリスト教はかなり幼稚だ」なんて論評を書いたりしています。でもキリスト教に対する評価はともかく、当時としてはかなりキリスト教や聖書に親しんだ方だということは分かります。もともと西洋文化を好む人でマンドリン奏者としても有名なくらいでしたから、文化としてのキリスト教や聖書には興味があったんでしょうね。
今日は本当は「諸聖人の日」とか「全聖徒の日」とかを扱うべき日なんでしょうけど、個人的な好みで朔太郎さんにしました。実は大好きなんです、朔太郎さん。そんなわけで「諸聖人の日」とか「全聖徒の日」について知りたい方はwikipediaとかで調べてください。すぐに出てきますから。
それではまた明日。
主にありて。

MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。