主の御名をあがめます。
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◆10月27日 エラスムスの誕生日
エラスムスさんって、一般的にはあまり知られていない地味な人なんですけど、宗教改革をやったルターさんに影響を及ぼしていたりして、実は間接的にでも現代社会にも影響を及ぼしている人です。
ルターはエラスムスを尊敬していて、それを知ったエラスムスは当初、カトリックの立場でありながらもルターを擁護する姿勢を見せていました。ぶっちゃけて言えば「考え方は悪くないけど、あんまりやりすぎるんじゃないよ」という立場です。しかし、ルターが「やるならとことんやるぜ!」と頑張ってしまったので、論争になったりもしましたが、ルターがドイツ語に翻訳した聖書の原本になったのはエラスムスのラテン語・ギリシア語対訳聖書でした。
彼は「カトリックを批判した人」と捉えられるケースも多いのですが、生涯を通してあくまでカトリック教会に忠実であり、プロテスタント側に回ることはありませんでした。もう一度ぶっちゃけて言うならば「どっちもまともなこと言ってるんだから、まぁ仲良くしなよ」って言い続けた人、ということです。
「中道」の難しさを感じます。「中道ならどっちからも叩かれない」というのは幻想で、実際は「どっちからも叩かれる」のが中道です。
それではまた明日。
主にありて。