主の御名をあがめます。
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◆1254年9月15日 マルコ・ポーロの誕生日
『東方見聞録』で有名なマルコ・ポーロですが、彼が当方に旅立ったのはこんな理由からでした。ニコーロとマフィオという二人がが東方貿易に向かう途中で、あれやこれやとトラブルにあい、当時のモンゴル帝国の首都カラコルムに辿りつきました。フビライ・ハンは彼らに言いました。「キリスト教の聖職者100人か、ローマ教皇を連れてきてくれないか」。フビライはキリスト教圏を支配下におさめたいというよりは、純粋に異文化への興味でこの要求をしたようです。

画像:wikicommons
さすがにローマ教皇をモンゴルまで連れて行くわけにはいきませんし、「聖職者100人」というのも無理がありました。しかしフビライの要求を無視するわけにも行かないので、ニコーロとマフィオは17歳のマルコ・ポーロと一緒に再度カラコルムに行きました。聖職者2人は連れて行きましたが、途中で逃げてしまったそうです。フビライはマルコ・ポーロをとても気に入り、外交官として17年間、仕えさせたそうです。この17年の間に各地を見て回った記録が『東方見聞録』になったというわけです。
それではまた明日。
主にありて。

MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。