讃美歌の著作権保護の仕組み 〜今日はJASRACの誕生日〜 

おはようございます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

◆1939年12月20日 大日本音楽著作権協会設立

大日本音楽著作権協会は現在の日本音楽著作権協会、即ちJASRACの前身となった組織で、現在も事実上、日本の音楽の大半の著作権を管理しています。

さて、そのJASRACが守る音楽著作権の期間は、著作権法によって「作者の死後70年まで」と決まっています。作者の死後70年が経つと簡単に言えばいわゆる「著作権フリー」となるわけです。

しかし、不思議なことに教会で使う讃美歌集や聖歌集にも、JASRACのシールが貼ってあったりします。ここに収録されている曲の作者のほとんどはとうの昔に死後70年が経過しています。これはどういうことなのでしょう。

実は著作権には翻訳著作権というのもありまして、原曲の歌詞を誰かが翻訳した場合、その翻訳者に訳詞の権利が与えられるんです。と、いうわけで、歌詞が翻訳されている歌の場合、歌詞の翻訳者の死後70年が経過しないと「著作権フリー」にはならないという仕組みです。(以前は50年だったのですが、TPPの発効により2018年から延長されました。)

何かと悪者にされがちなJASRACですが、この件に関しては「JASRACがあくどい!」というわけでは決してなく、多くの国で年限や細かい点の差異こそあれ、これに近い著作権の運用がなされています。

ちなみに聖書も翻訳から70年が経たないと「著作権フリー」にはなりません。
それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

この記事もおすすめ