史上もっとも売れたコンテンポラリー・クリスチャン・ソング「アイ・キャン・オンリー・イマジン(I Can Only Imagine)」の誕生秘話を描いた「アイ・キャン・オンリー・イマジン 〜明日へつなぐ歌」が、11月13日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開される。
「アイ・キャン・オンリー・イマジン」は、2001年にクリスチャン・ロックバンド「マーシーミー」が放った大ヒット曲。ボーカルのバート・ミラードによって書かれこの曲は、250万枚というコンテンポラリー・クリスチャン・ソングとして史上最高の売り上げとなり、音楽史に残る曲となった。しかし、何百万人にも愛されている名曲でありながら、この曲の誕生についてはこれまで語られてこなかった。本作では、バート・ミラードの半生とともに、この曲に隠された、まだ誰も知られていない事実を描き出していく。
高校時代に歌の才能を見い出されたバートは、暴力的な父アーサーのもとを飛び出し音楽の道へ進んでいく。クリスチャン・バンドのボーカルとして活動を始めるが、大きなチャンスを目の前にして挫折。幼馴染の恋人シャノンからも拒絶され、すべてを捨て故郷に戻ることに。そこには、聖書を読み、過去を悔いる父アーサーの姿があった。そんな父らしくない姿に戸惑い、受け入れることができないバート。しかし、ある一つのことをきっかけにバートは父を赦(ゆる)し、二人は親子の絆を深めていくが・・。
バートを演じたのは、ブロードウェイで活躍し、本作が映画デビューとなるJ・マイケル・フィンレイ。父との和解をとおして、バート自身も成長していく姿は実に感動的で、終盤に「アイ・キャン・オンリー・イマジン」をステージで歌うシーンは圧巻だ。また、アーサー役には、「エデンの彼方に」(2002)でニューヨーク映画批評家協会賞助演男優賞を受賞したデニス・クエイド、ヒロインのシャノン役には敬虔なクリスチャンとして知られるマデリン・キャロルがそれぞれ演じる。また、カントリーミュージック界のスーパースター、トレイス・アドキンスも重要な役どころで出演している。
監督はミュージックビデオやクリスチャン映画を主に手がけてきた、アンドリューとジョンからなるアーウィン兄弟で、本作は彼らにとって4作目の監督作となる。7年かけて準備が進められてきた本作は、バード・ミラード本人が述べたように、神の愛は全ての人に平等であるということを思い出させてくれ、キリストに希望を持つ全ての人に、天国はあることを約束してくれる。たとえ「マーシーミー」の音楽を知らないとしても、映画のメッセージは心に届くはずだ。
日本での上映については、DedachiKentaさんと小坂忠さんによる日本版エンディングテーマ曲(オリジナル日本語詞)「アイ・キャン・オンリー・イマジンfeat.小坂忠」が用意されている。日本公開に先立ち、9月16日にはデジタルリリースされている。
DedachiKentaさんは次のようなコメントを寄せている。
「『アイ・キャン・オンリー・イマジン』は日本の教会で歌ったり、家族とのドライブで聴いたりと、以前から親しみのある曲でした。今回、日本語版カバーを製作するにあたり、素晴らしいミュージシャンであり牧師でもある小坂忠さんとこの曲にまつわるたくさんの話をして、僕もイメージを膨らませることができました。一緒に歌うことができてとても光栄です。映画の中で、主人公は愛と出会い、その中に答えを見い出します。心で愛を受け入れた時に彼は生きていると感じ、満たされた。日本語版のこの曲を聴いた時に、皆さんも愛について思いをはせ、感じてもらえたら嬉しいです」
DedachiKenta「アイ・キャン・オンリー・イマジン feat.小坂忠」9月16日リリース
Music Video「アイ・キャン・オンリー・イマジン feat.小坂忠」
公開に先立ち、クリスチャンのためのオンライン試写会が、25日(金)、28日(月)、29日(火)に開催される。時間は3日間とも午後9時〜11時。キリスト教界初となるオンライン試写会のお申し込みは、こちら(クリスチャン映画Information)から。