【国際人種差別撤廃デー】マイノリティ宣教センターが「ノー!レイシズム!ひろば」を開催 14組のパフォーマーが差別撤廃を音楽で呼びかけ

「ノー!レイシズム!ひろば」と題し、マイノリティ宣教センター(東京都新宿区、共同主事:デイビット・マッキントッシュ、渡邊さゆり)は8日、「国際人種差別撤廃デー集会」を日本聖公会東京教区聖アンデレ教会(東京都港区)で開催した。グラスルーツの14グループのなかまたちが、それぞれの音を持ち寄って「ノー!レイシズム!」を表現した。会場には108人が集まり、Youtubeでも配信された。

「国際人種差別撤廃デー(3月21日)」は、1966年の国連総会で制定された記念日。マイノリティ宣教センターではこの日に合わせて毎年、学びと祈りの時をもっている。日本に来る人びと対し排外的で冷酷な政策を続け、日本に住む外国にルーツを持つ人々への差別がひどくなる昨今。今回は、歌をうたい、音楽を聴(き)く、からだを動かす、心を揺らすことで、自らにこびりついた差別意識と、社会の暴力的構造を剥(はが)していこうと誰でも参加できるコンサートを準備した。

全国から集まった参加チームは全部で14組。会場に来ることができないチームは、映像で参加した。教会の奏楽チーム、首相官邸前や普天間米軍基地ゲート前でゴスペルを歌うチーム、小学校のミュージッククラブの児童、保育園の子どもたち、この日が初ステージとなるバンド、指笛奏者らが次々にパフォーマンスを披露し、その都度会場から拍手が沸(わ)き起こった。

チームの構成、使う楽器、演奏の形態などそれぞれ違う14組のパフォーマンス。しかし、奏でる音楽に共通するのは「ノー!レイシズム!」で、そこには差別や戦争をなくしたいという思い、誰もが平和に暮らすことへの願いが込められていた。時には激しく、時には切なく、様々な音楽が流れた2時間はあっという間に過ぎていった。

集会の終わりには、マイノリティ宣教センター運営委員の李明生牧師が閉会の祈りをこうささげた。

「暴力と差別とを乗り越え、和解と平和をつくり出すことができるよう、私たちの小さな力を用いてください」

〈出演者は以下のとおり〉
聖アンデレ教会Contemporary奏楽チーム、ZeZeHiHi、久我山ベルリンガーズ(映像)、ホイッスル笛太郎、「つながり」、むぐんふぁさん(映像)、ギターな三人、ゲート前でゴスペルを歌う会の全国の仲間(映像)、アムハアレツ、こまぴいす、GARNET CLOCK(映像)、すみじん、イカイノ保育園すみれ組(映像)、日本キリスト教会東京中会「青年のつどい」有志(映像)。

この記事もおすすめ