明治学院大学、学生食堂でタイ料理を限定販売 タイの子どもたちを支援

明治学院大学(東京都港区、学長:村田玲音)は、15日から5日間、白金キャンパスの学生食堂で、タイ料理を1日限定50食のプラチナセット(530円)で学内者に提供する「パヤオミールプロジェクト」を行っている。売り上げから1食あたり30円を、バンコクYMCAパヤオセンターへ寄付し、タイの子どもたちを支援する。


パヤオは、タイ北部にある町。そこに人権が守られない状況にあって保護された子どもたちが暮らす「バンコクYMCAパヤオセンター」がある。明治学院大学は、同センターの子ども達を支援する「パヤオプロジェクト」に、明治学院高校、明治学院東村山高校、明治学院中学校の学生・生徒・教職員らと取り組んでいる。今回の「パヤオミールプロジェクト」では、経済的援助を図ると同時に、学生食堂とコラボすることで、食からパヤオを中心としたタイの社会問題についてさらに多くの学生・教職員に知ってもらい、理解を深めてもらおうと企画した。

メニューは日替わりで、15日のプラートート サムロット(揚げ魚の甘辛ソースがけ)+マクアチェ―(ナスのマリネ)から始まり、16日は、パッタイ(タイ風焼きそば)+トムヤムクン、17日は、マッサマンカレー +トートギョーサー(タイ揚げ餃子)、18日は、カオパット(タイ風チャーハン)+トムヤムクン、19日は、カオマンガイ(蒸し鶏のごはん)+ブアローイ(白玉団子入りココナッツミルク)が提供される。学生食堂内で、ポスター展示も行っている。

明治学院大学は、米国長老派教会の医療伝道宣教師で、ヘボン式ローマ字で知られる、ジェームス・カーティス・ヘボンが1863年に設立した英学塾「ヘボン塾」を淵源(えんげん)とするミッションスクール。「パヤオプロジェクト」もキリスト教教育の一環として、貧困、人身売買などの子どもをめぐる社会課題について、パヤオセンターの子どもたちと交流する中で、自分たちにできることを考え、共に行動することを実践している。

新型コロナウイルス感染症拡大により、タイに行けない現在、パヤオプロジェクトの参加学生は、オンラインで現地の子どもたちと交流するとともに、タイの社会問題・基礎知識に関する自主学習と発表会、 講師を招いての講演会などの啓発活動を行っている。

 

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