今日3月28日は椎名麟三(しいな・りんぞう)の召天日です。
39歳のとき、日本基督教団・上原教会で赤岩栄牧師(共産党の立場を取ったことで有名だが、椎名はそれには賛成しなかった)から洗礼を受けました。
その後発表した『美しい女』は、19歳から47歳に至るまでの出来事を「私」が回想する小説で、椎名の信仰が「私」の思考に投影されていると言われています。『私の聖書物語』には、十字架の復活の場面で、手や足を弟子たちに差し出しているイエスの姿に感銘を受け、自己の信仰を確かなものにしたと綴(つづ)られています。