【訃報】 「フリー聖餐」めぐり処分撤回を訴え続けた北村慈郎さん

日本基督教団紅葉坂教会(神奈川県横浜市)の元牧師で、未受洗者への配餐を認める「フリー聖餐」の実践をめぐり同教団から免職処分を受けた北村慈郎(きたむら・じろう)氏が10月30日、逝去した。84歳。家族が11月1日、本人のブログで公表。今年6月から食道がんのため療養していた。告別式は11月7日(土)午後0時半から紅葉坂教会(横浜市西区宮崎町1)で行われる。

1941年生まれ。日本基督教団の足立梅田教会、御器所教会、紅葉坂教会などで牧会し、教団常議員も務めた。洗礼を受けていない人々にも聖餐を開く実践を続けたことから、教団教師委員会は2010年1月、教憲・教規に違反するとして免職を決定。同年9月に処分が確定した。

北村氏は処分の無効と教師としての地位確認などを求めて提訴したが、2014年6月、最高裁が上告を棄却して裁判は終結した。一方、支援者らは処分の正当性や手続き上の問題を問い続け、処分撤回と聖餐をめぐる対話を要求。2026年にも複数の教区から教団総会に関連議案が提出された。北村氏は免職後も船越教会(神奈川県横須賀市)などで牧会や説教、講演を続け、開かれた教会のあり方を問い続けた。

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