イエス・キリストの誕生から復活までの物語を聖書に忠実に描いた韓国のアニメ映画『キング・オブ・キングス(原題The King of Kings)』が、3月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開される。日本公開のキャッチフレーズは「この人を見よ、奇跡はここから始まる」。
同作は、チャールズ・ディケンズの『主イエスの生涯』をもとに作られた3DCGアニメ映画。北米では、英語吹替版にオスカー・アイザック、ケネス・ブラナー、ユマ・サーマンなどハリウッドの錚々(そうそう)たる俳優が声を担当し、公開された韓国映画としては『パラサイト 半地下の家族』(2019年)を超える歴代1位の興行収入を記録している。日本語吹替版では、ミュージカル俳優の井上芳雄さんがイエス・キリスト役を務めることが、本人のオフィシャルサイトで発表された。また、音楽伝道師として活躍する久米小百合さんが母親役を担当する。

©2025 MOFAC Animation Studios LLC.
物語は、いたずらでヒーロー好きな5歳の末息子(ウォルター)が、父親(ディケンズ)が話すイエス・キリストの物語に入り込み、2千年前のベツレヘムでの出来事――人々に愛と赦(ゆる)しを説き続けたイエス・キリストの奇跡、迫害、十字架刑、そして復活――を目の当たりにする。そして父親の話を聞き終えたウォルターは、イエスこそが「王の中の王」であり、真のヒーローであることを確信する・・・

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昨年12月には、「クリスチャン映画を成功させる会」(責任者:礒川道夫)が中心となり、韓国とオンラインをつないで監督・脚本・製作・編集を務めたチャン・ソンホ氏に同作について話を聞いた。チャン監督は、同作を制作するにあたり最も大切にしていたのは、キリスト教の信仰を持たない人たちにイエス・キリストの生涯を抵抗感なく伝えるということで、そのため、神学的な難しいことは極力出さず、ストレートに聖書の話を映像化したという。

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10歳の時に聖書に出会い、そのストーリーの面白さに惹(ひ)かれ教会に通い続け、大学生の時に洗礼を受けたチャン監督。教会の人間関係につまづき教会を離れた時期もあったが、映画会社に入り再び聖書を開く機会に恵まれ、信仰をリバイバルさせた経験を持つ。
質の高いアニメ映像によって、大人から子どもまで誰もがイエス・キリストの生涯に心動かされる同作は、そんな監督が10年の間構想を練り続けてきたものだ。「ハリウッドで映画を作りたい」という一心でアメリカに渡ったものの、製作費の問題などもありヒット作に恵まれずにいた。それでも思いどおりの映画を完成できたのは、さまざまな人たちの「奇跡」としか呼べないような協力と支援があったからだと振り返る。

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当時与えられた御言葉は、「神を愛する者たち、つまり、ご計画に従って召された者のためには、万事が共に働いて益となるということを、私たちは知っています」(ローマの信徒への手紙8章28節)。今もこの御言葉が力になっていると明かし、「10年の間に経験した数々の苦難は、神さまが自分との関係を深くするために、神さまが与えてくださった試練と今は悟っています」と加えた。

チャン・ソンホ監督
イエス・キリストをストレートに伝えるメディアが数ない今、映画で福音を伝えるのは先に救われた者の使命と感じていると話すチャン監督。『キング・オブ・キングス』に込めた思いをこう語った。
「韓国も日本も聖書の心揺さぶるようなメッセージを聞くことが難しい時代です。だからこそ、イエス様がどういうお方なのか、どうしてこの地に来られたのかを知っていただきたい。この映画では、神さまは愛であることに焦点を当てています。映画をとおして、神さまの愛を伝えることができれば私は本当に嬉しい。一人でも多くの方が劇場に足を運び、神さまの愛を知っていただければと思っています」
原題:The King of Kings
製作年:2025年
製作国:韓国=アメリカ
配給:ハーク
初公開日:2026年3月27日
上映時間:101分
ジャンル:アニメ
