ピュー・リサーチ・センターは8月26日から9月2日にかけて、宗教別で見た米国の有権者が11月の大統領選挙でハリス副大統領(民主党)とトランプ元大統領(共和党)のどちらに投票するか世論調査を行った。
同センター公式ホームページ掲載の記事(9月9日)によれば、現状ではトランプ氏を最も強固に支持する宗教勢力は白人福音派プロテスタントと白人カトリック。「もし今日選挙が行われたら誰に投票するか」との問いに対して、白人福音派プロテスタントの82%、白人カトリックの61%がトランプ氏に投票すると回答している。
しかしこれら以外の宗教集団を見ると、ハリス氏を支持する集団も多い。今回の調査では黒人プロテスタントの86%、ヒスパニック系カトリックの65%、ユダヤ教徒の65%がハリス氏に投票すると回答。これらの数字は、前回の大統領選におけるバイデン氏の数字をも上回っている。バイデン氏は2020年の選挙で黒人プロテスタントの77%、ヒスパニック系カトリックの49%の票を得ていた。
なお社会的にリベラルな傾向の強い無宗教・世俗派の大半も、予想通りハリス氏支持の姿勢を示している。今回の統計によれば無神論者の85%、不可知論者の78%が同氏に投票する予定だと回答している。
(翻訳協力=木村 智)