6月4日は虫の日

 

今日6月4日は虫の日です。

漫画家・手塚治虫らの呼びかけで1988年に設立された日本昆虫クラブが制定。日本記念日協会により認定されたのは、解剖学者・養老孟司の申請によります。

とうごま(写真: Nolege)

聖書にも「虫」はたくさん出てきて、ヨナのとうごまの木を食い荒らしたり(ヨナ4:7)、イエスが「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも……ない」(マタイ6:20)と言われたりします。

「カヴァデール聖書」(大英図書館蔵)

「虫の聖書」(Bug Bible)と呼ばれているのが、初めての新旧約の完全英語訳「カヴァデール聖書」(1535年)です。聖書協会共同訳で「夜、脅かすものも……恐れることはない」(詩編91:5)という箇所を、「Thou shalt not need to be afrayde for any bugges by nyghte」(あなたは夜の虫も恐れることはない)としており、本来、「bogies」(脅かすもの)とするところを「bugges」(虫)と誤植したとして、そう呼ばれるようになりました。ただ、これは中世英語で書かれており、「bugge」も「boggart」(ボガート。暗いところに隠れ、怖がるものに姿を変える妖怪)に通じることから、これは必ずしも誤訳ではないともいわれています。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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