今日6月4日は虫の日です。
漫画家・手塚治虫らの呼びかけで1988年に設立された日本昆虫クラブが制定。日本記念日協会により認定されたのは、解剖学者・養老孟司の申請によります。
聖書にも「虫」はたくさん出てきて、ヨナのとうごまの木を食い荒らしたり(ヨナ4:7)、イエスが「富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも……ない」(マタイ6:20)と言われたりします。
「虫の聖書」(Bug Bible)と呼ばれているのが、初めての新旧約の完全英語訳「カヴァデール聖書」(1535年)です。聖書協会共同訳で「夜、脅かすものも……恐れることはない」(詩編91:5)という箇所を、「Thou shalt not need to be afrayde for any bugges by nyghte」(あなたは夜の虫も恐れることはない)としており、本来、「bogies」(脅かすもの)とするところを「bugges」(虫)と誤植したとして、そう呼ばれるようになりました。ただ、これは中世英語で書かれており、「bugge」も「boggart」(ボガート。暗いところに隠れ、怖がるものに姿を変える妖怪)に通じることから、これは必ずしも誤訳ではないともいわれています。