7月16日は虹の日

 

今日7月16日は虹の日。「なな(7)い(1)ろ(6)」(七色)という語呂合わせと、梅雨明けのこの時期、空に虹が出ることが多いことから。

ヨーゼフ・アントン・コッホ「ノアの献げ物の風景」

聖書で「虹」といえば、ノアと交わされた神様の約束がまず思い浮かびます。

「私は雲の中に私の虹を置いた。これが私と地との契約のしるしとなる。私が地の上に雲を起こすとき、雲に虹が現れる。その時、私は、あなたがたと、またすべての肉なる生き物と立てた契約を思い起こす。大洪水がすべての肉なるものを滅ぼすことはもはやない。雲に虹が現れるとき、私はそれを見て、神と地上のすべての肉なるあらゆる生き物との永遠の契約を思い起こす」。神はノアに言われた。「これが、私と地上のすべての肉なるものとの間に立てた契約のしるしである」(創世記9:13~17)

ヘブライ語の「ケシェト」で、「弓」の意味。戦いの武器である弓が空に置かれることで、神の怒りが過ぎ去ったことを表します。虹は和解と平和のシンボルです。

あとは、半円形でさまざまな色彩の美しい光の現象であることから、「神の栄光」を象徴するものとして使われています。

周りの輝きは、雨の日に雲の中に現れる虹の姿のようであった。これは主の栄光のような姿であった。(エゼキエル1:28)

ジョセフ・マリー・ヴィエン「負傷したビーナスを助けるイリス」

新約聖書には黙示録にだけあります。ギリシア語「イリス」(英語読みはアイリス)で、「輝き」の意味。ギリシア神話の女神イリスは、天地を結ぶ虹の橋として描かれます。

その座っている方は、碧玉や赤めのうのように見え、玉座の周りにはエメラルドのような虹が輝いていた。(黙示録4:3)

また私は、もう一人の力強い天使が雲を身にまとい、天から降って来るのを見た。頭には虹を戴き、(同10:1)

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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