今日12月30日は日本レコード大賞の放送日。
1969年から大晦日のNHK紅白歌合戦の前に生放送されるようになり、77年には視聴率が50%を超えました。しかし、その後、10%まで落ちたことで、2006年に放送日を前日の30日に移動。最近は15%前後で推移しています。
クリスチャンのシンガーソングライター沢知恵(さわ・ともえ)さんが98年に「日本レコード大賞アジア音楽賞」を受賞しています。韓国光州で行われた「KWANGJU JAPAN WEEK」で、日本国籍を持つ歌手として韓国政府の許可を得て、戦後初めて日本語で「こころ」「故郷」を歌ったことが評価されました。沢さんの母方の祖父は韓国の詩人である金素雲(キム・ソウン)です。
韓国のクリスチャン詩人といえば、今日はまた尹東柱(ユン・ドンジュ)の誕生日でもあります。
23歳の時に日本に来て同志社大学に入りますが、在学中、朝鮮語で詩を書いて朝鮮独立を先導したとして、治安維持法違反で逮捕。獄中死しました。27歳でした。その生涯は「空と風と星の詩人──尹東柱の生涯」として映画化されています。
以下は『尹東柱詩集 空と風と星と詩』(岩波文庫)の冒頭にある「序詩」です。
死ぬ日まで天を仰ぎ
一点の恥じ入ることもないことを、
葉あいにおきる風にさえ
私は思い煩(わずら)った。
星を歌う心で
すべての絶え入るものをいとおしまねば
そして私に与えられた道を
歩いていかねば。今夜も星が 風にかすれて泣いている。