日本福音ルーテル教会常議員会は18日付で、「新型コロナ・ウイルスに対する『注意喚起』」と題する文書を所属教会や教職に対して明らかにした。
礼拝の中止について言及はなく、あくまでも諸教会への注意喚起だが、「行政から具体的に集会自粛要請があった場合はそれに従い、対応を定めてまいります」としている。
その全文は次のとおり。
主のみ名を讃美いたします。
第28期第6回日本福音ルーテル教会常議員会(2020年2月18日)において、この件について討議をした結果、以下のことを心に留めて頂くことを確認いたしました。すでに各教会でも、取り組みが進んでいることと思いますが、ご確認頂けますと幸いです。
今回の感染につきまして不確かな情報に基づいて、いたずらに不安をあおるようなことは断じて避けなければなりません。よって現段階では、何よりも手洗い、うがいの励行、またアルコール消毒、マスク等で自分が感染しないことが重要であることを確認します。
しかしワクチンもなく、完全に感染を防ぐ方法がない状況の中で、不安を抱くことも当然のことと考えます。礼拝に集う方の中に、そのような不安を抱く方がおられるということを前提に、事柄の判断が行われる必要があります。
1 飛沫感染予防・ウイルス拡散を防ぐためマスクの着用と、こまめな手洗い、うがいの励行、アルコール消毒ができる体制を整えてください。
2 体調不良がすぐれない方はもちろんですが、外出に不安を持たれる方も、無理をせず礼拝への参加を自粛ください。また咳、発熱、呼吸困難の場合や、37度以上の発熱など、風邪の症状がある時は当面の間、礼拝への出席はお控え下さるようお願いいたします。
3 洗礼の想起のために礼拝堂の前に水がめ等の設置をしている教会は、使用を控えてください。
4 平和の挨拶を取り入れている教会については、握手など直接接触は避けるようにお願いします。
5 礼拝中、聖餐時のマスク着用は構いません また聖書朗読者やアコライトなどの礼拝奉仕に携わる方がたも同様、マスク着用は構いません。
6 司式者はじめ聖餐配餐を扱う方がたは、式前・式中の入念な手洗いをお願いいたします。またルーテル教会の理解では、説教も聖餐も「神の言葉」であることを踏まえ、聖餐式の執行に不安を覚える場合、これを無理に執行する必要はないと考えます。
7 牧師(司式者)に体調不良や、発熱などが生じた場合には、礼拝執行を自粛するようお願いいたします。なお、その際にはオルガンを用いての式文の使用を無理に行ず、式文を交読するなど信徒の方に司式をお任せください。説教は代読等をご検討ください。
8 海外への渡航について制限するものではありませんが、渡航後は細心の注意を払い、保健所等の活用など対応ください。
今後も推移を見守りますが、行政から具体的に集会自粛要請があった場合はそれに従い、対応を定めてまいります。
なお3月24〜26日のTNGの春の全国Teensキャンプ2020は中止することとしました。ご理解、ご了解をお願い申し上げます。
尊い命を失った方々の魂の平安、感染した方々の回復と感染の収束を切に祈ります。