日本聖書神学校「神学基礎講座」を4月から開講 すべての信徒に学びの場を

 

日本聖書神学校(東京都新宿区、神保望校長)は、信徒を対象とした「神学基礎講座」を4月から開講する。現在、受講生を募集しており、前期募集の締め切りは29日まで。

日本聖書神学校の外観(写真:同神学校提供)

プロテスタント最大の教派、日本基督教団に連なる神学校としては、教団立の東京神学大学のほか、関西学院大学神学部、東京聖書学校、同志社大学神学部、農村伝道神学校という教団の認可神学校があり、日本聖書神学校はその一つ。

終戦直後の1946年、岡田五作牧師と金井為一郎牧師らによって創設された。現在まで、卒業生728人のうち約450人が、教会や社会事業など、国内外の現場で活躍している。4年制で、働きながらでも学べるよう、夜間のみ授業を行う(1授業は午後6時15分~10時のうち1時間半)。入学資格は大学卒業、または同等の学力を持つ、受洗後2年以上のクリスチャン。

「神学基礎講座」は、正規の神学校のカリキュラムの一部を開放して行われる講座で、すべての教会信徒に開かれている。19年間続く講座で、キリスト教の基本を学びながら、信仰の養いもできる。

授業は前期と後期に分かれる。講義内容は、前期が、新約概論(水谷勤)、日本キリスト教史I(戒能信生)、キリスト教教育概論(古谷正仁)、神学概論(本多峰子)、キリスト教史Ⅱ(柳下明子)、新約時代史(山野貴彦)、礼拝学(荒瀬牧彦)。後期は、キリスト教史I(柳下明子)、日本キリスト教史Ⅱ(戒能信生)、教会音楽(高浪晋一、荒瀬牧彦)、旧約概論(稲垣千世)、旧約時代史(小林祥人)、キリスト教と文学(柴崎聰)で、ヘブル語(稲垣千世)とギリシア語(菅原裕治)、ドイツ語(山本隆久)は前後期を通して行われる。神学校で教える教授や講師陣がそれぞれの講義を担当する(括弧内に明記)。

受講料は1科目につき1万5000円。ただし、通年科目は2科目として扱われる。同時に3科目以上申し込む場合は、1科目につき1000円ずつの割引が受けられる。

日本聖書神学校の教室風景(写真:同神学校提供)

同神学校では、「神学基礎講座」について次のように話す。

「日本聖書神学校は、夜間に開講する伝道者養成のための学校です。学ぶ人は基本的に召命を公にし、教会から押し出されてきている人です。しかし、神学校のもう一つの働きとして、聖書や教会の実践のさまざまな事柄について信徒に神学的な知識を伝えるということも大切にしています。そこで、2000年度より信徒向けの講座として『神学基礎講座』を開講してきました。その後、体制を変更しつつ継続しています。

現在の『神学基礎講座』の形態は、神学校の通常授業の基礎科目を広く公開するというものです。新約学、旧約学、礼拝学、キリスト教史などの授業を神学生と共に受講することができます。授業は平日夕方からの開講で、半期14回が目安です。履修された方には、修了証が神学校から発行されます。神学生との出会いもあり、また気になっている聖書や教会のあれこれについて知識を深めることのできる講座にご関心のおありの方は、ぜひホームページをご覧ください」

「神学基礎講座」の申し込みは、同校のホームページにある受講申込書に必要事項を書き込み、ファックスか郵送で、日本聖書神学校 神学基礎講座係(〒161ー0033 東京都新宿区下落合3−14−16、ファックス:03・3951−1102)まで。

 






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