ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は、2025年クリスマス募金の受付を12月1日から開始した。テーマは「クリスマス for ピースーークリスマスに平和を求め、支援を届けよう!」。募金目標額は800万円。ハンガーゼロの活動地の中で、戦争や内戦、反政府ゲリラの活動や部族間の闘争などの影響を受けて苦しんでいる国や地域に支援を届ける。受付けは2026年1月末まで。
戦後80年、日本は平和のうちに歩んでくることができたが、世界に目を向ければ、戦争や内戦、反政府ゲリラの活動や部族間の闘争と隣り合わせ、あるいは争いのただ中で生きている人々がいる。飢餓は、気候変動による異常気象や自然災害によるものだけでなく、人同士の争いによっても生み出されるものだ。このため根本的な問題解決のために平和を築く取り組みが重要となっている。
ハンガーゼロはアフリカ・アジア・中米・中東の活動地で飢餓や貧困と戦いながら平和を作り出す歩みを続けている人々を心に留め、祈りと支援を届ける。また、中東「ガザ地区」で海外パートナーを通じて行う食料配布も計画している。南スーダン、ケニア、フィリピン、ガザ地区での現状と支援内容を以下のように発表し、広く支援を呼びかけている。
[南スーダン]学校給食や避難民キャンプの支援継続
2023年4月に勃発したスーダン危機のため難民が流入し、人々の生活を更に圧迫しています。ハンガーゼロは現地パートナーであるライフ・イン・アバンダンス(LIA)と協力し、ルンベック州マブイ村の小学校で全校生徒への学校給食支援を行うほか、カナダのパートナーであるユニバーサル・エイド・ソサエティ(UAS)と協力し、難民キャンプや国内避難民キャンプに医薬品を届けています。南スーダンの難民キャンプ
[ケニア]養蜂で女性や若者への経済的機会を創出
遊牧を営む人たちが暮らすケニア北部のカラ村では、気候変動や経済的疎外などの課題に加え、家畜を巡る部族間の紛争が繰り返されています。また、干ばつや洪水、食料不安、更には生計手段が限定的であることが状況を悪化させています。ハンガーゼロは現地パートナーであるFHケニアと協力して、住民が始めている養蜂の取り組みを支援することで、特に女性や若者にとっての経済的機会を創出し、地域コミュニティが持続可能な生計と環境保全を両立させて将来の世代を支える力を得ることを期待しています。[フィリピン]住民主体の地域変革で脅威に対抗
ハンガーゼロの現地パートナーであるハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(HOLPFI)が活動しているミンドロ島でも「新人民軍(NPA)」と呼ばれる反政府組織が活動しています。支援コミュニティではNPAに協力しない住民が勧誘されたり、収穫を妨害されたりしています。HOLPFIは、村のリーダーたちが住民主体の地域変革(VOC)を進めて、コミュニティ全体の結束を固めてNPAに対抗していけるようにサポートしています。[ガザ地区]海外パートナーを通じて食料配布を計画
2023年10月以降、2年間に及ぶ戦闘でガザ地区の約6割の建物が破壊され、200万人の人口の9割が避難を余儀なくされました。国連の世界食糧計画はガザ地区では食料の不足が深刻化し、人口の4分の1に相当する50万人以上が飢餓状態にあり、ただちに食料の配布が必要となっています。このため今年5月以降、ガザ地区で食料配布を進めてきた海外パートナーのサマリタンズ・パース(米国)を通じて、食料の購入と配布の資金協力を行っていく計画です。
●クリスマス募金の参加方法
1.ハンガーゼロのホームページに公開している「クリスマス特設ページ」からクレジットカード、コンビニエンスストア決済の利用。
2 .郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 記入欄には必ず「クリスマス募金」と明記。
問い合わせは、072・920・2225(ハンガーゼロ・広報)まで。
※写真は全てハンガーゼロ提供。

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