日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞受賞を受けて、日本聖公会の上原榮正首座主教と長谷川清純正義と平和委員会委員長は10月16日、声明を発表。今回の受賞について、「今なお世界各地で起こり続けている戦争への警告にもなるのではないでしょうか」と述べ、世界からの核兵器廃絶を祈り求めるとともに、日本政府が一刻も早く核兵器禁止条約に署名・批准するように願った。
声明の全文は以下の通り。
日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞に際して
日本聖公会は、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞の受賞を、心よりお喜びいたします。
広島・⻑崎のヒバクシャの⽅々が、⻑きにわたって自らの体験を国内外の人たちに証言し、核兵器廃絶を徹底して訴えてこられたことに、心から敬意を表します。ヒバクシャの⽅々の証言は、国境を越えるとともに、次世代の若者たちの心も平和へといざなってきました。
今回の被団協のノーベル賞受賞は、今なお世界各地で起こり続けている戦争への警告にもなるのではないでしょうか。
「核」はすべてのいのちを破壊します。この世界から核兵器を廃絶することを、世界中の平和を求める人びとと共に祈り求めます。
新しい日本の政府が、ヒバクシャの人々の声に真摯に向き合い、一刻も早く、核兵器禁止条約に署名・批准して核兵器廃絶に大きく貢献するようにと切に願います。
2024年10月16日
日本聖公会首座主教
主教 上原榮正
日本聖公会正義と平和委員会
委員⻑ 主教 ⻑⾕川清純