トップスペースはこぶね便事務局(八王子市)は、ギフトカタログ「たらんと」を携帯に便利な封筒サイズにリニューアルし、8月20日から発売を開始した。
同事務局が手がけるギフトカタログ「たらんと」(以下、「たらんと」)は、クリスチャン(キリスト教団体・企業含む)の作品・商品を一つのカタログに集め、カタログそのものを贈り物とする、チョイス型ギフト。2015年より、「はとコース」と「オリーブコース」の2種類を冊子で販売し、その後改定を経て第二版が発売されたが、好評につき「はとコース」は既に完売の状態だった。今回、掲載の内容は変えずに形をリニューアルし、新発売となった。
単に商品を選ぶだけではなく、出品者や制作者にスポットを当て、制作するまでの経緯や活動の証しなどを紹介し、商品に携わってきた人を身近に感じることができるのが、「たらんと」の魅力の一つ。封筒型になっても、同封されるカードに商品情報と作者や生産者の証しと、聖書の御言葉が添えられている。注文は、同封されている注文はがきで郵送することもできるし、カードに掲載されている商品のQRコードを読み取れば、さらに多くの商品を閲覧でき、そのままオンラインで注文することも可能だ。
このリニューアルは、今年3月に急逝した前代表の上原雄平(うえはら・ゆうへい)さんが、召される直前まで長い時間かけて練ってきたもので、上原さんの召天後、残ったスタッフたちが後を引き継ぎ形にし、発売にこぎつけた。現在、同事務局の代表を務める上原さんの妻・友紀(ゆき)さんは、「たらんと」を始めたきっかけを次のように話す。
「何か始める時はいつも祈りと御言葉からなのです。列王記下4章のやもめの話の箇所に、器を集め、その器に油を注ぎ、そして油を売るという場面があるのですが、そこからクリスチャンの作り手に注目をしました。彼らが与えられているタラントをまずは集めて、そしてそれを世に送り出すことで、作り手も買い手も元気になると。彼(上原さん)は、いつもつながりを大切にしていて、一人ではできないけれども、集まればできると信じていた思いが『たらんと』を生み出しました」
「たらんと」は商品を選んだ後も、インテリア雑誌のように長く手元に置いて楽しめるカタログとなっている。同事務局の代表補佐で、「たらんと」の制作に尽力してきた菅野千春(かんの・ちはる)さんは、第二版を出すときに、ギフトカタログは主に女性が見るということに編集チームで注目し、構成やおしゃれなデザインを追求したことを明かしてくれた。
「女性が商品を見るとき、私もそうですが、商品そのものはもちろん、商品を作っている人や背景にも興味を持つと思うのです。クリスチャンの生産者様には、ものづくりの土台に信仰がありますから、商品のーつ一つに証しがあります。それらをしっかりお伝えしつつ、しかも雑誌のようなデザイン性を両立させたいという思いがありました。ただ、編集から出版まで、相当な生みの苦しみをスタッフ一同で経験し、鍛えられました。クリスチャン同士だけでなく、ノンクリスチャンの方にも贈って喜んでいただける唯一無二のギフトカタログだと思っています。
クリスチャンのこだわりと証しが詰まった、ギフトカタログ「たらんと」で、賜物を贈る喜びと、選ぶ楽しさをぜひ味わってほしい。
封筒型ギフトカタログ「たらんと」 はとコース 3630円(税込)
購入は「たらんと」ホームページから。