福岡女学院大学・短期大学部(福岡市南区)は、3月31日をもって任期満了となる阿久戸光晴(あくど・みつはる)学長の後、同大副学長の伊藤文一(いとう・ふみかず)氏(68歳)が次期学長として就任する。これは、昨年11月27日に開催された臨時理事会において決定したもので、任期は2021年4月1日から2024年3月31日の3年となる。
伊藤氏は、1952年福岡県生まれ。77年、長崎大学教育学部卒業。79年、東京学芸大学大学院教育学研究科修了、98年、九州大学大学院人間環境学研究科修了。80年から95年まで福岡市立中学校教諭を務め、その後、同市立長尾中学校教頭、同市教育委員会学務部教職員課主任を経て、2004年に福岡市立壱岐丘中学校校長に就任。07年、福岡女学院大学人文学部教授に就任し、18年から現職。専門は、学校臨床教育学・道徳教育・人権教育。
2008年に、日本教育経営学会2008年度「実践教育賞」受賞。著書に、『心の力で未来を拓く道徳論MORALITY+α』(編著 2020年、櫂歌書房)、『人の道を探求する人権論 QUEST+α』(編著 2020、櫂歌書房)、『「特別の教科 道徳」対応「自ら学ぶ道徳教育」(第2版)』(共著 2019、保育出版社)、『新時代の教職概論』(共著 2018、ジダイ社)、 『「つながり」を深め子どもの成長を促す教育学』(共著 2016、ミネルバ書房)など多数。
福岡女学院大学・短期大学部は、1885年、米国メソジスト監督教会派遣のジェニー・ギール女史によって設立された英和女学校を源流とするキリスト教主義学校。「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」(ヨハネによる福音書第15章5節)を学院聖句とし、大学のシンボルマークもこの聖句に出てくる「ぶどうの木」に由来している。