関東大震災101年で追悼祈祷会 14団体が「共同の祈り」

日本キリスト教協議会(NCC)東アジアの和解と平和委員会の呼びかけによる「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者101年キリスト者追悼祈祷会」が9月1日、日本キリスト教会柏木教会(東京都新宿区)で開催された。

関東大震災を契機に引き起こされた朝鮮人数千人に対する虐殺を記憶し、この国と社会が二度と同じ過ちを犯さないために、教会がそのための宣教責任へと導かれるよう歴史と向き合い、その意味を問い直すためのもの。

祈祷会では、金性済氏(日韓和解と平和プラットフォーム日本運営委員会)が「1923関東大震災ジェノサイドとキリストの十字架――日本のキリスト教会が追悼し続ける意味を問いつつ」と題して説教。

「共同の祈り」には、在日大韓基督教会、日本キリスト教会、日本キリスト教会大会人権委員会、日本聖公会正義と平和委員会、日本聖公会日韓協働委員会、NCC靖国神社問題委員会、在日韓国人問題研究所(RAIK)、外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)、日本カトリック正義と平和協議会、NCC教育部、平和を実現するキリスト者ネット、NCC在日外国人の人権委員会、マイノリティ宣教センター、カトリック東京正義と平和の会が参加した。

終盤には参加者一同による声明文も読み上げられた。声明は、「悪霊のように広がる虐殺の狂気から逃げ惑う朝鮮人・中国人に対して、『自分自身を愛するように、あなたの隣人を愛しなさい』という福音に従い、避難所にさえなれなかった教会の歴史的現実を深く懺悔します」と告白した上で、「今再び日本の政治が戦争への準備へと暴走しつつあることを深く憂慮」し、「二度と同じ過ちをこの国と社会が起こさぬように、すべての敵意と差別、そして恐れの疑心暗鬼に抗い、乗り越える歓待と友愛の防波堤を築く宣教責任を担う信仰の決意を分かち合います」と宣言している。

関東大震災100年でキリスト者が追悼集会 朝鮮人・中国人虐殺 黙認した罪と向き合う 2023年9月11日

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