「クリスチャンプレス」では、米国の「クリスチャニティー・トゥデイ」の記事を毎週掲載してきた。1956年に創刊されたクリスチャンのための定期刊行物で、96年、ウェブサイトが開設されれた。今年、その翻訳で読まれたランキングを紹介する。
ちなみに、1位がおよそ1万2000ビュー(ページが表示された回数)あった。まずは10位から6位まで。
牧師は説教を短くして、一人の人間の声が礼拝に占める割合を減らすべきだろう。もっと賛美する時間を増やしてもいい。祈る時間を増やしてもいい。沈黙の時間を作ってもいい。定期的な聖餐や儀式の時間を増やしてもいい。つまり、神のための時間を増やすべきということだ。
それは、牧師が説教準備にかける時間を増やすことを、信徒が受け入れなければならないことを意味する。信じられないかもしれないが、長い説教より短い説教を準備するほうが準備に時間がかかる。すべての単語やフレーズがますます重要になるし、何を残し、何を省くべきかについて、説教者は一生懸命考える必要があるのだ。
9位 合同メソジスト教会 同性婚などを認めず、伝統的な結婚を守ることを決定(3月11日)
同性間の結婚、また同性愛のパートナーを持つ牧会者というテーマをめぐっては、何年ものあいだ緊迫状況が続いていた。合同メソジスト教会(UMC)は数日間にわたる激しい論争と審議、そして祈りを経て、伝統的なスタンスを保持することを決議した。背景には、教勢が伸びている保守的なアフリカの代表団の存在がある。
「人のセクシュアリティー」に関するUMC特別総会が今週(2月23日~26日)、米ミズーリ州セントルイスで行われ、最終日に投票された「トラディショナル・プラン」(伝統的な案)が賛成438票、反対384票(53%と47%)で可決された。
8位 クリスチャンが牧師よりも信頼しているのは?(1月15日)
ギャラップの最新世論調査によると、米国人の牧師に対する見方は、2018年に過去最低を記録した。
聖職者が誠実で倫理観に「高い」または「非常に高い」水準を持っていると信じているのは、米国のクリスチャンの半数以下(42%)にすぎない。また、聖職者の倫理基準を「普通」(43%)とも評価しており、10人に1人(12%)が彼らを「低い」または「非常に低い」と見なしていた。
米国人全体では、聖職者に対する信頼度は37%に低下し、信頼性の高い職業リストの8位。複数の医療従事者、教師、警察官が聖職者より上位にランクされ、かろうじてジャーナリストや建築請負業者より上だった。
話題になったベストセラー『聖書が教える恋愛講座』(辻潤訳、ホームスクーリング・ビジョン)の著者であるジョシュア・ハリスは、妻シャノンとの婚姻関係を終わらせたことを発表した。ハリスは7月27日、インスタグラムに自らの信仰の状態について、次のように投稿している。
「私が持っていたイエスに対する信仰は、大きく変化しました。一般的には『脱構築』、聖書的には『棄教』したのです。私が持つクリスチャンの定義に従えば、私はクリスチャンではありません。たくさんの人が『他にも信仰を実践する方法はある』と言ってくれましたし、それについて考える余地はあると思いますが、私はまだそこに至ってはいません」
牧師が自殺をした。
それは思わず見返してしまうような文言だ。私たちは、牧師が自ら命を絶つような事態を想像していない。牧師たちは人々の生活を助け、新しい人生について話す人々だ。自らの命を終わらせるような人々ではない。しかし悲劇は起こった。ジャリッド・ウィルソンは、他の著名な牧師たちと同じように自殺で亡くなったのだ。(後編に続く)