カトリック名古屋教区(教区長:松浦悟郎司教)は1日、「新型コロナ・ウイルス対策(7)」という文書を発表した。主日のミサは、「対策(5)」(3月21日付)を名古屋教区全域に適用するという。それまでは、愛知県内の小教区を対象にして、主日のミサをしないという選択も許可するとしていた。
具体的にその対策は次のようなものだ。
A 主日ミサをしない場合
*司祭は、事前に主日のミサを行い、その聖体をもってある一定時間(通常のミサの時間)聖堂に待機する。その時間内に信徒が来た場合、聖体を授ける。
*信徒は、日曜日のミサの時間内(小教区で決めた時間)ならいつでもいいので、教会に来て、その日の「聖書と典礼」を使って沈黙のうちに一人で祈る。やり方としては、集会祈願を唱えた後、3つの聖書朗読(答唱詩編を含む)をゆっくり味わい、少し黙想した後共同祈願、主の祈りまで行う。その後、聖堂にいる司祭から聖体を受け、最後に拝領祈願を心の中で唱え終わる。
*献金は、入口に箱を置く。
B 通常の主日のミサをする場合
*小教区として主日のミサをするが、高齢者や付き添い、さまざまな理由で心配な人たちは、ミサ後に教会に来て聖体を受けることができる。そのために、司祭は主日のミサが終わってから一定時間の間(例えば、約1時間)聖堂に留まり、ミサ後に来る信徒たちが上記方法で祈りをした後に聖体を授ける。
また、「聖なる3日間」(聖木曜日、聖金曜日、復活徹夜祭)の典礼は、参加できない人のためにユーチューブで動画配信(3日間とも午後8時から)するという。
名古屋教区の管轄区域は愛知県、岐阜県、石川県、福井県、富山県の5県で、新型コロナ・ウイルスの感染者が確認されているのは愛知県が189人、岐阜県が34人、福井県が30人、石川県が16人、富山県は8人(2日現在)。
「新型コロナ・ウイルス対策(7)」の全文は次のとおり。
来週から聖週間が始まります。皆さんには、それぞれの場で新型コロナ・ウイルス感染が起こらないように配慮しながらも、宣教司牧の務めに励んでおられることと思います。
さて、前回のお知らせの後、多くの小教区から4月からの対策について報告が届いています。小教区の状況、環境はすべて異なっているため、皆さんが評議会を中心に検討され、独自の判断や典礼の祝い方を工夫されていることに心から感謝します。
今後のことについては、4月26日(日)まで下記のようにしたいと思います。
1 主日のミサは、「対策(5)」を名古屋教区全域に適用します。
*公開ミサの継続か中止かは小教区の判断に委ねます。共同体としてよく話し合って決定して下さい。
*主日の公開ミサを中止する場合、信徒がみことばと聖体に触れることができるように配慮して下さい。司祭は公開ミサを中止しても必ず信徒のために、また世界のためにミサを捧げるようにして下さい。そのミサには共同体を代表して、地区代表者や役員数名のみが交代しながら参加することも考えられます。
*ミサをする場合、感染予防の配慮をお願いします。司式者と信徒の交唱(やり取り)を司式者と先唱者のみで行ったり、たとえ皆が歌わなくてもオルガンをできるだけ活用して、その日の典礼を豊かにするなどのこともできます。
2 聖香油ミサ(金銀祝)は、信徒の参加なしで行います。
*聖香油ミサは、聖職者、奉献生活者、志願者のみで行われます。司祭方は、信徒席に散らばって共同司式するなど、工夫して行います。
*金銀祝の方は、同じく参加していただきますが、体調に心配な方は無理しないでください。
3 聖なる3日間の典礼は、参加できない方のためYouTubeで配信します。松浦司教主式で富山地区の司祭チームとともに行う聖なる3日間(聖木曜日、聖金曜日、復活徹夜祭)の典礼を動画配信することにしました。時間は3日間とも午後8時からです。アドレスは、名古屋教区のホームページからアクセスできます。また、YouTubeからも「富山地区」と検索すればご覧いただけます。
祈りのうちに