パキスタンでイスラム教を冒とくしたとして死刑判決を受けた8年後、それが虚偽の証言によるものだったと最高裁が判断し、昨年10月31日、逆転無罪となったクリスチャン女性、アーシア・ビビさんがカナダに出国していたことが8日、分かった。
ビビさんの逆転無罪の判決に対してイスラム強硬派の宗教政党TLPが抗議デモを展開したため、安全上の懸念からビビさんはしばらく刑務所にとどまり、その後も国内各地の隠れ家を転々としていた。しかし今年2月1日、ビビさんはカナダに亡命して難民認定を受け、昨年から同国に亡命していた家族とも再会したという。