山本与志春氏が青山学院第15代院長に就任

 

学校法人青山学院(東京都渋谷区)では7月1日、山本与志春(やまもと・よしはる)氏(60)が第15代院長に就任した。任期は2022年6月30日までの4年。前任は梅津順一(うめつ・じゅんいち)氏。就任式は3日、ガウチャー記念礼拝堂で行われる。

山本与志春新院長(写真:青山学院提供)

山本氏は1957年、埼玉県秩父市生まれ。駒澤大学文学部国文学科に入学後、学生寮の友人に誘われて教会に行き、75年、日本バプテスト連盟・赤塚バプテスト教会にて洗礼(バプテスマ)を受けた。80年に大学を卒業した後、埼玉県の公立中学校で国語科教師を務める。90年、キリスト教ラジオ放送局FEBCの番組を担当していたことがきっかけで、青山学院中等部教師になった。

「公立中学から青山にきて、最初は驚きの連続でした。美しいキャンパス、上品で優しい教職員、個性あふれる生徒、手厚い待遇、感謝することばかりです。しかし、戸惑うこともありました。それは、生徒たちの髪型や服装などの自由さです。公立では派手な格好をする子は成績の悪い子だったのですが、青山では真面目で優秀な生徒がおしゃれを楽しんでいるのです。そして、先生が子どもたちを成績や外見などで評価を決めてしまわないのです。本当にすばらしいと思いました。子どもたちが自由だと感じるのは、校則が厳しくないということだけではなく、先生方が子どもたちの違いを受けいれているところにあるのだと実感したのです。子どもたちは認められることを求めています。あなたは大切な人であり、愛されている。あなたが今存在していることがすばらしく、また価値あることなのだということを実感させてあげることが大切なのです。この自尊感情を育(はぐく)むことが、キリスト教教育の大きな役割だと思います」(機関誌『青山学報』2014年春号)

2006年から青山学院中等部部長、14年から同学院常務理事を務める。ほかに、東京私立中学高等学校協会常任理事、日本私学教育研究所監事・教育課程専門委員、日本私学中学高等学校連合会監事、日本FEBC理事、江戸東京博物館運営委員などを歴任している。

同学院は、米メソジスト監督教会の宣教師が設立した3つの学校を母体とする。女子小学校(1874年、ドーラ・E・スクーンメーカー設立)、耕教学舎(78年、ジュリアス・ソーパー設立)、美會(びかい)神学校(79年、ロバート・S・マクレイ設立)で、2014年に創立140周年を迎えた。幼稚園から大学院までを擁する総合学園で、建学の精神は「青山学院の教育は、永久にキリスト教の信仰にもとづいて、行われる」、スクール・モットーは「地の塩、世の光」(マタイ5:13〜16)。

 






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