青山学院大学(東京都渋谷区)は25日、次期学長に阪本浩(さかもと・ひろし)氏を選任したと発表した。12月15日をもって任期満了となる三木義一学長の後任として、現副学長で文学部史学科教授の阪本氏が、24日に開催された青山学院理事会において選ばれた。第19代学長となり、任期は2023年12月15日までの4年間。
阪本氏は1954年、仙台市に生まれた。78年に同大学文学部史学科を卒業した後、80年に東北大学大学院で前期博士課程を修了、82年に同大大学院博士課程を退学。85年から青山学院大学文学部史学科の専任講師、90年から助教授を経て、99年に教授となり、2016年には同大文学部長、17年に副学長に就任した。また、青山スタンダード教育機構機構長、青山学院評議員も務めている。
専攻は古代ローマ史で、西洋史研究会、東北史学会、日本西洋史学会、日本西洋古典学会、古代世界研究会、キリスト教史学会に所属する。
著書に『ローマ帝国一五〇〇年史』(新人物往来社)、訳書にエイドリアン・ゴールズワーシー著『アントニウスとクレオパトラ』上・下(白水社)などがある。
17年に行われた副学長就任式では、梅津順一院長(当時)より次のように紹介された。
「古代ローマ史の研究家として地道にアカデミックな研鑽(けんさん)を積まれたことを微塵(みじん)にも感じさせない謙虚な方であり、本大学の出身で、長年、学院の伝統を大切にし、争いを好まず、ねばり強い方です」