白浜レスキューネットワーク、マンスリーサポーターを募集 子どもたちが生き抜く環境づくりのために

和歌山県白浜町に活動拠点を置く、白浜レスキューネットワーク(理事長:藤藪庸一)が、マンスリーサポーターを募集している。これは、支援の必要な家庭に非営利でヘルパーを派遣し、掃除、洗濯、ご飯づくり、一緒に宿題をするなど、その家庭の生活環境を整えていくためのもので、子どもたちが安全に生きていけるよう広く支援を呼びかけている。寄付金は毎月1千円で、1千人の登録を目指す。

同ネットワークは、「三段壁(さんだんべき)いのちの電話」として1979年から活動している。これまで1700人を超える自殺志願者を保護し、一緒に生活しながら社会復帰へと支援し、その様子はメディアでも紹介された。2019年にはドキュメンタリー映画「牧師といのちの崖」(監督:加瀬澤充)にもなり、電話を通しての人命救済に止まらず、地元警察やボランティアと協力し、周辺パトロールを行い、行政や病院等の関係機関と連携して保護活動を展開している様子が映像化された。

また、保護するだけでなく、社会復帰のサポートも行い、就労支援事業としてお弁当と惣菜の店「まちなかキッチン」の営業、フードバンクおよびフードドライブ事業の展開など生活自立支援を請け負っている。さらに、「自殺を選ばない世代」をつくるために、学童保育事業として放課後クラブ「コペル君」や、くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ、子どもたちの生活の場所「エジソンハウス」などの運営も行っている。

理事長の藤藪氏(白浜バプテスト基督教会牧師)は、児童家庭支援センターを運営して、支援が必要な家庭にどう関わっていくかを考えている中で、夕方、子どもたちが帰ってくる時間に、掃除やご飯づくり、洗濯などをするヘルパーさんを派遣する活動ができないかと考えるようになったと話す。

「そのヘルパーさんと一緒に、社会福祉士や精神保健福祉士のスタッフも同行し、子どもたちと遊んだり、宿題を一緒にしたり、また親御さんの話を聞くこともしてくことができたら、家は片付くし、洗濯もできるし、ご飯も食べさせられる、そして学校の宿題や準備もできて、いい支援ができるのではないかと考えています。本来、家庭で責任を持つべきことではあるけれど、それが何らかの理由でできない状態を続けている家庭があるのです」

そして、次のようにマンスリーサポーターとして協力してほしいと訴える。

「ヘルパーの利用料を支払えない家庭も出てくることや、費用をかけてまで支援を入れたくないという家庭もあることを見越して、非営利でこの活動を展開できないかと考えています。また、この物価高の影響で、共同生活をはじめ経費は大きく膨らんでいます。そこで、毎月1千円のご寄付をしてくださる方を募集します。まずは1千人を目指したいと思います」

【マンスリーサポーターの応募方法】
ホームページのお問い合わせに氏名とメールアドレスを記入し、お問い合わせ内容に、マンスリーサポーター希望と書いて送信ボタンをクリック。

振込先
・郵便振替00920-6-85589
口座名:白浜レスキューネットワーク
・紀陽銀行
白浜支店
普通預金589389
口座名:NPO特定非営利活動法人
白浜レスキューネットワーク
理事長藤藪庸一

寄付ページ
マンスリーサポーター特典
1、毎月活動ニュースがメールで届く。
2、缶バッジがもらえる。

【白浜レスキューネットワーク2024年度の活動実績】
自殺防止活動、生活自立支援活動、自殺予防活動 ・年間保護件数47名(1979年4月に活動を開始してから1818名) ・相談電話件数1932件 ・共同生活者数延111名 ・短期滞在者数40名 ・自立者数8名 ・現共同生活者数8名 年間経費 食費 約380万円 医療費 約80万円 水道光熱水費 約300万円 地代家賃費 約360万円 旅費交通費 約40万円 通信費。

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