フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ前大統領が3月11日、在任中の「麻薬戦争」で密売人の超法規的な殺害を命じた行為が「人道に対する罪」にあたるとする国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づき、フィリピン警察当局によって逮捕された。
フィリピン・カトリック司教協議会(CBCP)ニュースによると、南部キダパワンのホセ・コリン・バガフォロ司教(カリタス・フィリピン会長)ら一部のカトリック司教は、今回の逮捕が責任追及に向けた一歩となり、同国における人権侵害への取り組みの前例となることを期待すると述べた。
フィリピン教会協議会(NCCP)は3月14日、「ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ前大統領の逮捕について」と題する声明をフェイスブックで発表し、逮捕を歓迎するとの見解を明らかにした。
「NCCPは、フィリピンにおける数千件の超法規的殺害に関連してICCの逮捕状が発行され、人道に対する罪でロドリゴ・ロア・ドゥテルテ前大統領が逮捕されたことを歓迎します。私たちはフィリピン国民とともに、この重要な進展を正義への一歩として認識します」
「私たちはすべてのフィリピン国民に、国の幸福を祈り続け、正義の最終的な勝利が達成されるまで警戒を怠らないよう求めます」「共通の記憶とともに、信仰に導かれて歴史の正しい側に常に立ち、勇敢に容赦なく正義を追求してきたこれらの無分別な残虐行為の真の犠牲者とその家族や愛する人たちと連帯しましょう」
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)
Government of the Philippines – https://tokyo.philembassy.net/the-philippine-president/president-rodrigo-roa-duterte/, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=118391205による