(1975年のクリスマス挨拶)
エッサイの株から一つの芽が萌いで
その根から一つの若枝が育つ
―― イザヤ書11章1節
エッサイの根が植わったその土は
鳩の死骸と 子羊の死骸が腐り 堆肥となって
世紀を超えて 書き連ねたる 祈りの言葉は
牛皮紙と羊皮紙の上で 乾き切り
流され続けた犠牲の血潮も
とっくの昔に干からびて
今こそ遂に わたしの手許に 「福音」という
豊かな実りを生み出した。
純粋な土壌から 萌え出た枝は ダビデの家系。
華が開いて 現れたのが 救い主。
その実が熟して 御国が来たり
冬の寒さの中でさえ
春の香りも高く 温かく。
神の御霊は我らに臨み
樹木が揺れるように、わたしたちの家系図に
いのちの息を吹きかけて振ってください。
伸ばされたわたしたちの腕に、
あなたの熟した実を解き放ってください。
わたしはこの目で 見てみたい。
わたしの子たちが あの約束の地の
ザクロの実りにかぶりつき
お腹いっぱい 食べる姿を。
わたしはこの目で 見てみたい。
カナンのブドウ
そして 神の大量の贈り物にあずかる姿を。
わたしがキリストの音楽に合わせて
恵みの縄跳びを使って弾みながら。
聖霊があなたに降り、
いと高き方があなたの上を飛翔する
だから、あなたが産む子は
聖なる者、神の子と呼ばれる。
―― ルカによる福音書1章35節
*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。