イスラエルのガザ侵攻めぐり北海道のキリスト者が合同で日・以・米に要請

イスラエルのガザ侵攻に関して、北海道のキリスト教各派の代表者などが合同の要請書を7月7日付で、日本政府(首相・外務省)、イスラエル政府(大使館)、米国政府(在札幌米国領事館)宛に発出した。

要請書に署名したのは、カトリック札幌司教区の勝谷太治教区長、日本基督教団北海教区の原和人議長、日本聖公会北海道教区の笹森田鶴教区主教、日本バプテスト連盟札幌教会の西本詩生牧師と石橋大輔牧師、日本福音ルーテル教会北海道特別教区の小泉基教区長、日本ルーテル教団北海道地区教会会議の白井真樹教職者会長の計7人。

要請書では、今年春に世界祈祷日国際委員会の呼びかけに応え、道内各地でパレスチナの平和を願う教派を越えた合同の祈祷会を開催したことに言及。すでに3万5千人を超える死者を出しているパレスチナ・ガザ地区の現状をキリスト者として看過することはできないとして、「即時停戦と人質の解放」「ガザへの人道支援の強化と支援妨害の停止」「パレスチナ自治区の国家承認」「恒久平和の構築」の4点を求めた。

要請書の全文は以下の通り。


内閣総理大臣 岸田文雄 様
外務大臣 上川陽子 様

わたしたち北海道のキリスト者はこの春、ニューヨークに本部をおく世界祈祷日国際委員会の呼びかけに応え、「あなたがたに勧めます。…愛をもって互いに忍耐しなさい」というテーマで、札幌・旭川・函館・帯広など道内各地において、パレスチナの平和を願う教派を越えた合同の祈祷会を共にしました。ご存知のように、すでに3万5千人(内、1万人が子どもたち)を越える死者を出しているパレスチナ・ガザ地区の現状は、そこに暮らしているすべての人々が、大切な家族や友人、住むべき場所と家財、仕事と生活、また自身の手や足、ついには命までもが奪われていく凄惨な様相を呈しています。また命の危機にさらされている人たちへの国際社会の支援もまことに貧弱と言わざるを得ません。この戦争に至る背景や経緯はどうあれ、女性や子どもたちを含めた一般市民が、これほどまでに無差別で非人道的な戦争の犠牲者となって殺されている現状を、すべての命を大切にすることを重んじてきたわたしたちキリスト者は、とても看過することが出来ません。

よってわたしたちは、北海道に生きるキリスト者のひとりとして、以下のことを日本政府・外務省に求めます。

1. 即時停戦と人質の解放
現在行われているイスラエル国によるガザへの無差別攻撃が停止されて完全な停戦が実現し、両国のすべての人質が解放されることを求めます。そのため、イスラエル国に対して国際法や国連決議、国際社会の提案を受け入れるよう働きかけてください。また米国に対し、イスラエル国への一方的な支持と武器提供を停止するよう働きかけてください。

2. ガザへの人道支援の強化と支援妨害の停止
ガザへの十分な人道支援の提供を強く求めます。またその支援が行き届くように、イスラエル国に対して、ガザへの攻撃の停止、国境封鎖の解除、住民の強制移住や移動禁止の停止、人道支援の妨害を停止するよう、関係各国と共に強く働きかけてください。

3. パレスチナ自治区の国家承認
ガザ地区への武力侵攻のみならず、ヨルダン川西岸地区においても現在も続けられているパレスチナ人への抑圧、人権侵害、財産の略取が停止されるようイスラエル国・米国への働きかけを強めてください。パレスチナの人々の民族自決権が尊重されるよう、パレスチナ自治区を国家として承認してください。

4. 恒久平和の構築
かの地における恒久平和の構築のため、国際社会と協力し、対話による交渉をねばり強く両国に働きかけてください。また停戦後のガザのインフラ整備や、ヨルダン川西岸地区を含めたパレスチナへの教育機会の提供、社会経済支援に力を入れ、パレスチナ人の傷ついた生活が再建されていくよう積極的な役割を果たしてください。


イスラエル国首相 ベンヤミン・ネタニヤフ 様
駐日イスラエル大使 ギラッド・コーヘン 様

わたしたち北海道のキリスト者はこの春、ニューヨークに本部をおく世界祈祷日国際委員会の呼びかけに応え、「あなたがたに勧めます。…愛をもって互いに忍耐しなさい」というテーマで、札幌・旭川・函館・帯広など道内各地において、パレスチナの平和を願う教派を越えた合同の祈祷会を共にしました。ご存知のように、すでに3万5千人(内、1万人が子どもたち)を越える死者を出しているパレスチナ・ガザ地区の現状は、そこに暮らしているすべての人々が、大切な家族や友人、住むべき場所と家財、仕事と生活、また自身の手や足、ついには命までもが奪われていく凄惨な様相を呈しています。また命の危機にさらされている人たちへの国際社会の支援もまことに貧弱と言わざるを得ません。この戦争に至る背景や経緯はどうあれ、女性や子どもたちを含めた一般市民が、これほどまでに無差別で非人道的な戦争の犠牲者となって殺されている現状を、すべての命を大切にすることを重んじてきたわたしたちキリスト者は、とても看過することが出来ません。

よってわたしたちは、北海道に生きるキリスト者のひとりとして、以下のことをイスラエル国政府に求めます。

1. 即時停戦と人質の解放
現在行っているガザへの無差別攻撃を停止し、完全なる停戦を求めます。ガザへの攻撃を今後一切停止し、対話と交渉によって、両国のすべての人質が解放されるよう、国際法に則り、国連決議、国際社会の提案を受け入れるよう求めます。

2. ガザへの人道支援の強化、また支援妨害の停止
ガザの人々への人道支援が充分に行き届くように、国際社会の支援への妨害をやめるよう強く求めます。国境を開き、住民の強制移住や移動禁止を停止し、パレスチナの人たちが安心して生活を再建することができるよう、国際社会と協力してください。

3. パレスチナ自治区の国家承認
ガザ地区への武力侵攻のみならず、ヨルダン川西岸地区においても現在も続けられているパレスチナ人への抑圧、人権侵害、財産の略取を即時停止するよう求めます。パレスチナの人々の民族自決権を認め、一日も早くパレスチナ自治区を国家として承認してください。

4. 恒久平和の構築
パレスチナの恒久平和の構築のために、国際社会と協力し、信頼と和解、対話によって、パレスチナ当事者との誠実な交渉を行ってください。また停戦後に、国際社会がガザのインフラ整備や、ヨルダン川西岸地区を含めたパレスチナへ再建のために働くことが出来るよう、関係各国と協力してください。


アメリカ合衆国大統領 ジョー・バイデン 様
在札幌米国総領事館総領事 マーク・ウェベルス 様

わたしたち北海道のキリスト者はこの春、ニューヨークに本部をおく世界祈祷日国際委員会の呼びかけに応え、「あなたがたに勧めます。…愛をもって互いに忍耐しなさい」というテーマで、札幌・旭川・函館・帯広など道内各地において、パレスチナの平和を願う教派を越えた合同の祈祷会を共にしました。ご存知のように、すでに3万5千人(内、1万人が子どもたち)を越える死者を出しているパレスチナ・ガザ地区の現状は、そこに暮らしているすべての人々が、大切な家族や友人、住むべき場所と家財、仕事と生活、また自身の手や足、ついには命までもが奪われていく凄惨な様相を呈しています。また命の危機にさらされている人たちへの国際社会の支援もまことに貧弱と言わざるを得ません。この戦争に至る背景や経緯はどうあれ、女性や子どもたちを含めた一般市民が、これほどまでに無差別で非人道的な戦争の犠牲者となって殺されている現状を、すべての命を大切にすることを重んじてきたわたしたちキリスト者は、とても看過することが出来ません。

よってわたしたちは、北海道に生きるキリスト者のひとりとして、以下のことをアメリカ合衆国政府に求めます。

1. 即時停戦と人質の解放
現在行われているイスラエル国によるガザへの無差別攻撃が停止されて完全な停戦が実現し、両国のすべての人質が解放されることを求めます。そのため、イスラエル国に対して国際法や国連決議、国際社会の提案を受け入れるよう働きかけてください。またイスラエル国への一方的な支持と武器提供を即時停止するよう求めます。

2. ガザへの人道支援の強化、また支援妨害の停止
ガザへの十分な人道支援の提供を強く求めます。またその支援が行き届くように、イスラエル国に対して、ガザへの攻撃の停止、国境封鎖の解除、住民の強制移住や移動禁止の停止、人道支援の妨害を停止するよう、関係各国と共に強く働きかけてください。

3. パレスチナ自治区の国家承認
ガザ地区への武力侵攻のみならず、ヨルダン川西岸地区においても現在も続けられているパレスチナ人への抑圧、人権侵害、財産の略取が停止されるようイスラエル国への働きかけを強めてください。パレスチナの人々の民族自決権が尊重されるよう、パレスチナ自治区を国家として承認してください。

4. 恒久平和の構築
かの地における恒久平和の構築のため、国際社会と協力し、対話による交渉をねばり強く両国に働きかけてください。また停戦後のガザのインフラ整備や、ヨルダン川西岸地区を含めたパレスチナへの教育機会の提供、社会経済支援に力を入れ、パレスチナ人の傷ついた生活が再建されていくよう積極的な役割を果たしてください。

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