聖書最大のバーベキューはギネス記録の40倍【聖書からよもやま話414】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は旧約聖書、歴代誌第二の7章です。よろしくどうぞ。

歴代誌第二 7章5節

ソロモン王は牛二万二千頭と羊十二万匹を献げた。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

ソロモン王が神様を讃えるための神殿を完成させたとき、2万2000頭の牛と12万匹の羊を捧げたと書いてあります。さらっと書いてありますが、これ、ものすごい数ですよね。22000kgの牛肉だってものすごい量です。ステーキ1人前を200gとして11万人前です。「満員の東京ドーム全員でステーキを食べる会」を2Daysでやれる量です。

しかしここでの単位は「kg」ではなく「頭」です。ちょっと調べてみましたら、牛一頭から取れる肉は精肉だけで300kgだそうです。ですからこれが2万2000頭分ですと、660万kgです。200gのステーキが3300万人前です。日本の人口の4人に1人が食べられる量です。

これに加えて羊が12万頭???これも調べてみましたら羊一頭から取れる羊肉は50kgほどだそうです。ですから12万頭分の肉は600万kg。200gのステーキで3000万人前です。

とにかくとんでもない量です。これを神様に捧げたこともすごいですが、そもそもそれだけの牛や羊を用意できただけでもすごいです。当時のソロモンがどれほどの権力を持っていたかがよくわかります。
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令和2年の統計ですが、日本人の一人あたりの牛肉年間消費量は約2400gだそうです。ソロモンが捧げた牛の量はこれの275万人分になります。275万人といえば、ちょうど広島県の人口と同じくらいです。広島県民が1年に消費する牛肉をいっぺんに焼いてしまったんですから、とんでもないスケールのバーベキューです。ソロモンさんはもはや人類のバーベキュー王と呼ばれて差し支えないのではないかと思います。

ちなみに現在、ギネス世界記録によると「世界最大のバーベキュー」は2017年にウルグアイのミナスという場所で行われたもので、その日に焼かれた牛肉は16.5t=16500kgです。ソロモン王が焼いたのはなんとこの40倍です。・・・さすがにやりすぎじゃないですかソロモンさん。スケールが大きいにもほどがあります。

聖書にはこのように、割とさらっととんでもない数字が記されている箇所がときどきあります。そんな数字に着目してみるのもまた一つの聖書の楽しみ方かと思います。書いていたらステーキが食べたくなったので、今夜はちょっと贅沢してステーキを買ってこようかしら。ちょっと奮発して300gくらい食べちゃおうかしら。「肉を焼く」というのはなんだか嬉しくなりますしワクワクしますよね。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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