主の御名をあがめます。
皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。
聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、エレミヤ書の24篇です。よろしくどうぞ。
エレミヤ書 24篇7節
わたしは、わたしが主であることを知る心を彼らに与える。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)
「宗教は他にもいろいろたくさんあるのに、どうしてキリスト教を選んだの?」なんて聞かれることがあります。話があんまり「宗教的」になると相手の方も困るので多くの場合は「それが目の前にあったから」というような答えをするのですが、「宗教的」な言い方を避けずに答えるならば「僕が神様を選んだのではなく、神様が僕を選んだのです」というのが本当の答えです。前の答えと合わせれば「神様が僕を選んでくださったから、僕の目の前にそれがあった」ということになります。
神様に限らず、他のことでも「信じたいのに信じられない」ことってありますよね。なんの根拠もないのに、恋人が浮気をしていないか心配で仕方ない。恋人のことを信じたいのに、どうしても信じられない自分に苦しむ。そんな経験をしたことがある方も少なくないでしょう。基本的に「信じる」というのは自分の意志の問題です。「これを信じる」と心に決めることが「信じる」そのものだったりもします。人間同士であれば「信じる」はあくまで信じる当人の問題で、たとえば誠実に振る舞えば相手が信じてくれる可能性はあがりますが、どうしたって信じてくれない人もいます。信じる当人が「信じる!」と決めなければどうにもなりません。その決意がなければ、相手がいくら「信じてよ!」と主張してもどうにもなりません。
しかし「神様を信じる」ということだけは例外で、ここに書いてあるようにその「信じる心」は神様から与えられるものです。「信念」は自分の意志で得るもの、「信仰」は与えられるもの、と思えばわかりやすいかもしれません。
ショールームやショッピングのように、「いろんな宗教を比べてみて、一番いいものを自分で選ぼう」とか「自分の判断で良いところだけを取り入れよう」という方が増えています。それは必ずしも悪いことではありません。むしろ良いことです。教養としても倫理としても、キリスト教に限らず様々な宗教は(中には例外もありますが)輝くものをたくさん含んでいますから、それに触れることは誰にとっても良いことです。宗教の側からしても自分たちへの理解が増進するのは嬉しいことです。しかし、人を徹底的に救う「信仰」という問題となると、そのような「宗教ザッピング」でそれに至ることは直接的には難しいかと思います。「信仰」は自分で探し、自分で選ぶものではないからです。
ではだからと言って、教会やクリスチャンが伝道をしなくていいということにはなりません。「信じる」心を神様から与えられた人の、目の前に僕たちはいなければいけません。せっかくの「信じる」心が、路頭に迷ってしまうようなことがあってはいけません。種を撒くのは神様でも、それを育てる土を耕さなくてはいけません。「宗教ザッピング」をしている人たちだって、もしかしたらそれを通して神様から「信仰」を与えられるかもしれません。神様が何を通して「信仰」を誰に与えるか、僕たちにはわからないからです。
そのために、クリスチャンは教会にこもるのでもなく、クリスチャン同士でばかり集まっているのでもなく、もっともっと世に出てゆかなければならないと思います。せっかく神様がまいた種を見逃してしまうことのないように。ただ、「自分が誰かに信仰を与えるんだ!」というのはちょっと押し付けがましいですし、自分も疲れてしまうと思います。「神様から信仰を与えられた人を探しにゆこう」くらいの気持ちで出てゆくのが良いのかと思います。
「信仰」は神様からの最大のプレゼントなんです。自分で選ぶ必要も、自分で努力する必要もないんです。ただ受け取ればいいんです。
それではまた。
主にありて。
MAROでした。
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