【トルコ・シリア大地震】CWS Global「緊急支援基金」を立ち上げ緊急 ACT Allianceと協力

トルコ南部で6日未明発生した大地震を受け、CWS (チャーチ・ワールド・サービス)Globalは「トルコ地震緊急支援基金」を立ち上げたことを発表した。同基金を通じて集められた寄付金は、現地で緊急支援を行っているACT Alliance(アクトアライアンス)またはそのパートナー団体に送られる。CWS Japanが伝えた。

地震発生から1週間。WHOは、4000以上の建物が倒壊したトルコで15の病院が損傷したと報告し、また、12年続く内戦で疲弊したシリアでも、北西部で少なくとも20の医療施設が被害を受けたと指摘している。CWSでは今後、被災地域では、緊急医療サービス、医薬品、プライバシーと安全を確保するためのテント、食料や衛生的な水、生活必需品購入のための現金、瓦礫撤去のための重機などの非常に多くの支援が必要になると予想する。

こうした状況を踏まえ、米国本部のCWS Globalは、トルコ地震に対する緊急支援基金を立ち上げた。ヨーロッパに拠点をもつCWSチームとCWSが加盟するACT Allianceのメンバーとともに、そのネットワークを活かして、現地の人々が必要とする支援を迅速に届けられるように、被災地で活動を行う。ACT Allianceのメンバーである中東教会評議会は、次のように述べている。

常に人々を支援している中東の教会は、彼らの痛みを和らげ、繁栄と進歩に向けて導くためにできる限りのことをするために努力を惜しみません。

「トルコ地震緊急支援」への寄付はこちらから。

CWS Globalは、第2次世界大戦後の1946年に、多くのキリスト教派が被災国の救済と再建のために集まり、世界で活動するため組織化された。アメリカ・ニューヨークに本部があり、現在アフリカ、中東、アジア、北南米、欧州の約30か国で活動を行っている。CWS Japanは、その一員としてアジア地域の各CWS事務所と連携して活動している。

ACT Allianceは、現在、世界120か国以上において活動する135のプロテスタント諸教会、正教会と信仰に基づく団体(FBO)によって構成されるエキュメニカルな国際的同盟。2010年WCC(The World Council of Churches: 世界教会協議会)とLWF(Lutheran World Federation: ルーテル世界連盟)の関係教会・団体によって設立され、ジュネーブに本部を置く。

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