オーストラリアの与党である自由党の党首選に勝利したスコット・モリソン氏が24日、第30代首相に就任した。最初の記者会見で「信念と価値観を共有し、国民に寄り添う」と語り、自身が所属する自由党の変革を主導したことを高らかに宣言した(モリソン氏は、党首選に不出馬の意向を示したマルコム・ターンブル前首相の後継候補だった)。
モリソン氏はシドニーにあるヒルソング・チャーチ(ペンテコステ派)のメンバーで、クリスチャンホームに育ち、教会で妻ジェニーさんと知り合った。自身を「献身者」と位置づけている。
5月に50歳になったモリソン氏は、「娘の誕生は神の奇跡」と述懐している。「14年間に及ぶつらい不妊治療の末、妻ジェニーの主への信頼に対して、奇跡をもって祝福してくださった」
首相としての最初の演説でモリソン氏は、「幼少時より信仰にコミットしてきた」と断言した。「イエス・キリストへの個人的な信仰は、取り組むべき政治的課題ではない。リンカーン米元大統領の言うように、我々の任務は、神が我々と共におられることではなく、我々が神と共にいることを熱心に祈ることだ」。そして、ヒルソング・チャーチのブライアン・ヒューストン牧師や多くのリーダーからの支援に感謝を述べた。
また、自身の信仰が批判の対象になっていることを理解し、次のように述べた。
「信仰は個人的なものだが、社会的なものでもある。社会的責任は、クリスチャンとしてのメッセージの核心部分だ。しかし、社会生活で自ら『ファンダメンタリスト』と表明する人々を否定的に捉える傾向があり、そのような信仰はこの国の政治的議論の場では認められていない。この現状は、私のような者にとってはきわめて大きな挑戦だ。オーストラリアは世俗的な国家ではない。個々人がそれぞれの信条に従うことができる自由な国なのだ」(デイリーメールより)
本記事はブラジルのキリスト教メディア「ゴスペル・プライム」に掲載された記事より翻訳、転載しました。
出典URL:https://noticias.gospelprime.com.br/scott-morrison-primeiro-ministro-da-australia-e-evangelico/