ウクライナ南東部マリウポリで、カリタス・ウクライナ事務所が攻撃され、メンバー2人とその家族5人が死亡したことの確認を受け、国際カリタス関係者は衝撃を受けると共に、深い悲しみを表明、この虐殺を直ちに停止するためのあらゆる努力を国際共同体に訴えた。「バチカン・ニュース」が4月12日報じた。
国際カリタスのアロイシウス・ジョン事務局長は、この攻撃があったのは、おそらく3月15日であるとして、「この悲劇的なニュースにカリタス・ファミリーは戦慄し、衝撃を受けている。この悲劇をまさに体験している遺族とカリタス・ウクライナ関係者に、私たちは悲しみと連帯において一致する」と述べた。
現段階では、マリウポリとの連絡が絶たれているために、現地のカリタス事務所にアクセスできず、カリタス・ウクライナはそこで起きたことを把握するための情報収集を続けている状態だという。
国際カリタス総裁ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿は、バチカンのメディアに対し、「人命が奪われたことに大きな悲しみとショックを受けている」と、国際カリタスを代表し遺族らに深い弔意を表すと共に、負傷した人々を気遣った。「暴力に終止符を打ち、対話へと戻り、すべての人を兄弟姉妹と認めるために、あらゆる努力がなされるよう、私たちはこの悲しみを国際共同体へのアピールとしたい」
カリタスはカトリック教会の支援組織。国際カリタスをはじめ、各国、教区、小教区レベルなどのカリタスがある。(CJC)