今日11月5日は日本キリスト教会館の献堂式がありました。1970年当時、大阪万博にキリスト教館を出展する問題などにより、日本基督教団は揉めに揉めていました。
日本におけるエキュメニカル・センターとして、日本基督教団、日本キリスト教青年会(YMCA)同盟、日本キリスト教協議会(NCC)、日本バプテスト同盟、日北米宣教協力会、在日大韓基督教会、キリスト教視聴覚センター(アバコ)などによって建築されたビルです。敷地は、早稲田大学のすぐ近くにある早稲田奉仕園の一部を買い取りました。早稲田奉仕園は、米国バプテスト・ミッションの宣教師で東京学院(現在の関東学院)教授だったH・B・ベニンホフが大隈重信の要請を受けて作った早稲田の学生のためのキリスト教センターです。
事務所棟(地下1階、地上7階)とスタジオ棟(地上5階)があり、スタジオ棟はアバコ専有で、事務所棟にはアバコを除く上記団体のほか、NCC教育部、同奉仕部、日本キリスト教海外医療協力会、日本キリスト教盲人伝道協議会、キリスト教学校教育同盟、日本キリスト教社会事業同盟が所有し、入居しました。
キリスト教諸団体は1949年以来、銀座の教文館ビルに借家住まいを続けてきました(それ以前は、神田に日本基督教団ビルがあった)。しかし、借家期限である69年までは自らの会館を持ちたいという動きがあり、その計画を知った日本キリスト教協議会(大村勇議長)が、広く諸団体にエキュメニカル・センター建設を呼びかけたのです。
東京にはこのように、早稲田にある日本キリスト教会館や銀座の教文館・聖書館ビルのほか、飯田橋に日本キリスト教書販売などの入ったキリスト教文書センター・ビル、お茶の水には福音派諸団体が入居しているお茶の水クリスチャン・センター、そして江東区にはカトリック中央協議会などが入った日本カトリック会館など、キリスト教の拠点があります。