今日9月22日はファラデーの誕生日。電気モーターや発電機、変圧器を発明したり、電磁誘導現象や電気分解の法則を発見したりするなど、現代の電気を使ったテクノロジーが彼の業績から発展したといえます。
スコットランド長老教会の牧師が始めた原始キリスト教的なサンデマン派に父親が属していたことから、ファラデーも生涯、敬虔なクリスチャンでした。教会で知り合った女性と結婚し、毎週、日曜礼拝や水曜日の集会に通いました。やがて執事に選ばれ、その後、長老となり、説教もするようになります。
ファラデーの所有していた聖書(欽定訳)には、目立つ印がつけられている箇所があります。
「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない」(マタイ6:19~20)
「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります」(ガラテヤ6:9)
ファラデーは実際、自分の発明には一つも特許を取らず、終生、ナイトの名誉を辞退し続け、ニュートンも座った名誉ある王立協会会長職も2回辞退しています。またクリミア戦争の際、政府から化学兵器の製造を要望されたとき、ファラデーは机をたたいて「作ることは容易だ。しかし絶対に手を貸さない」と言ったといいます。
70歳のときの手紙には次のように書いています。「このような平安はただ神の賜物にだけあり、それを与えてくださるのは神なのだから、なぜわれわれは恐れる必要があろう。神の愛する御子における言いようのない贈り物は、決して疑いようのない希望の根拠である」