今日3月14日は栗原小巻の誕生日です。「サユリスト」「コマキスト」と人気を二分した吉永小百合とは生年月日が1日違い。
熊井啓監督「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年)では女性史研究家(原作者の山﨑朋子役)を演じました。映画の冒頭、彼女がからゆきさん(外国で娼婦として働いた女性)と出会った場所にあったのがカトリック崎津(さきつ)教会です。もともと島原半島や天草は貧しい漁村や農村が多く、そうした家庭の娘が騙(だま)されて連れて行かれたといいます。
崎津教会は建築家・鉄川与助によって設計された重厚なゴシック様式の教会で、堂内は国内でも数少ない畳敷きになっています。2018年に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産の一つ。建てられた土地は、絵踏み(※)が行われた屋敷跡が選ばれました。そして、踏み絵が置かれたまさにその場所に現在の祭壇が配置されています。
※「絵踏み」は,キリスト教の信者を発見するために用いた方法で、「踏み絵」は,その時に使われた絵や像のこと。