今日12月26日は聖ステファノの祝日です。
ステファノはキリスト教の最初の殉教者(使徒7章)。「殉教」とはキリスト教では「証し」を意味します。
ステファノは聖霊に満たされ、天を見つめ、神の栄光と神の右に立っておられるイエスとを見て、「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」と言った。人々は大声で叫びながら耳を手でふさぎ、ステファノ目がけて一斉に襲いかかり、都の外に引きずり出して石を投げ始めた。証人たちは、自分の着ている物をサウロという若者の足もとに置いた。人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。(使徒7:55~60)
上の絵で、上部に父なる神と子なるキリスト、下に石打ちの刑にされているステファノ、そして右端に服を抱えてステファノの様子を見守るサウロという若者、後のパウロが描かれています。その表情は、怒りに駆られて石を投げつけている男たちとは違います。後に回心するパウロは、このステファノの最期を見て、深い驚きを覚えたのです。正義感で石を投げつけるクリスチャンを最近は多く見ますが、本当の「証し」とは何かを考えさせられます。