福音派の3分の1は、礼拝に人を誘う必要性を感じていない

 

米国のキリスト教調査機関ライフウェイ・リサーチは福音派クリスチャンを対象に、人々を教会に誘うことについての意識調査を行い、このほどその結果を発表した。

この調査には、福音派教会に定期的に通う信者1010人が回答し、およそ3分の2は直近半年間、少なくとも一人を教会に誘ったと回答した。同調査機関のエグゼクティブ・ディレクター、スコット・マッコーネル氏は、「教会に誘うことは、信仰者ができる最も容易な宣教活動」と位置づける。

(写真:ゴスペル・プライム提供)

また礼拝に誘った人数は、知人一人という人が17%、二人が21%、3人以上は25%、9%は何人誘ったか覚えていないと回答した。一方、29%は、誰も誘わなかったと答えた。

「約3分の1が、人々を教会に誘うことを重要視していない。この結果は非常に重要だ」とマッコーネル氏は分析する。

教派による違いも

少なくとも一人は教会に誘ったと答えた割合は、ペンテコステ系71%、単立系教会69%、ルター派55%、メソジスト派53%。また、3人以上教会へ誘ったと回答したのは、バプテスト派31%、アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団30%だった。

さらに、教会には毎週、少なくとも1回以上通う信者のうち、27%が3人以上を教会に誘い、26%が誰も誘っていないと回答した。それが、月に1~2回しか教会に通わない信者では、3人以上教会に誘うのは10%、約半数の46%が誰も誘っていないと回答している。教会に通う頻度が多い信者ほど、人を教会へ誘う傾向が強いことが分かった。

また、「なぜ教会に人を誘わないのか」との問いに対し、31%が「分からない」、20%が「誘っても来てくれず、がっかりしたので」、17%は「誘う人がいない」、11%が「気が進まない」、4%が「責任がない」と回答した。

本記事はブラジルのキリスト教メディア「ゴスペル・プライム」に掲載された「クリスチャニティー・トゥデイ」の転載記事(抄訳)より翻訳、転載しました。

出典URL:https://noticias.gospelprime.com.br/um-terco-evangelicos-nao-convidar-pessoas-cultos/

「クリスチャニティー・トゥデイ」当該記事URL:https://www.christianitytoday.com/news/2018/july/inviting-friends-church-lifeway-research.html

吉田暁

吉田暁

(よしだ・さとし)1971年、兵庫県西宮市生まれ、静岡県浜松市育ち。大阪府堺市在住。10代の頃、2年ほどブラジルに滞在する。現在、キリスト教式散骨事業を行う「海洋散骨シャロームセレモニー」代表および全国通訳案内士(ポルトガル語)。チャペル・こひつじ会員。

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